code.No 93
蟹座3度 「毛深い鹿に先導される毛皮に包まれた男 」
A man bundled up in fur leading a shaggy deer.
自分が属する共同体のカラーに染まる・同調する人
🌟Keyword・エネルギー
「不屈」「プライド」「誇り」「導き」「直感力」「防衛本能」「同化」「社会的欲求」
🌟3度 (活動宮)
*基本的な行動原理が確立する度数
蟹座は「共同体感覚」を使用して、豊かで多彩な感情を作っていく水のサイン。
自分を動かすバッテリー(充電池)なるものがあるとして
そこに水のエネルギーを満タンにさせて動いていくのですが
蟹座のスタートである1度では
「水のエネルギー」を一気に噴出させ、バッテリーを満タンにし
2度においては、満タンになったエネルギーを定着させるかのように
さらなる「水のエネルギー」を注ぎ込みました。
準備のできた3度においては
充電された「水のエネルギー」を使用して行動できるようになります。
水という「感情」のエネルギーで動くための行動原理が確立するのです。
🌟ドデカテモリー
・蟹座/獅子座
獅子座の「自信」を使用して、蟹座に「揺るがないプライド」を与える。
🌟蟹座3度の可能性のある日付け
6月23日、24日、25日
🌟目指す方向性
・帰属意識(集団の一員であるという意識)をしっかりと持つこと。
・エゴや個性を出さずに、自分の属する仲間やチームのカラーに染まること。
・気負わないでナチュラルに素直な気持ちで過ごすこと。
・「仲間がいる」「戻る場所がある」ということに誇りを持つこと。
・自分の仲間や家族に対して、役立つよう自主的に行動すること。
・仲間や家族に対して「不屈のプライド」を持つこと。
・知恵や思考を交えずに自分を信じて状況に任せること。
・「自分の大事なものは家族や仲間」という信念を持つこと。
・受容的な姿勢で受け入れていくことで本能的側面が手助けしてくれる。
・周囲の人たちに心を開いていくこと。
・鹿(本能・心)の導きに従うこと。
・自我や個性を出さずに、周囲に合わせていくこと。
🌟この度数の人の特徴
・直感力に優れ敏感に空気を読み対応できる気の利く人。
・誇り高き人。
・どんな環境でも上手に馴染むことができる人。
🌟この度数のエネルギーを使用している時
・似たような髪型やファッションや価値観の仲良しグループ。
・新しい集団に加入したときに、無意識的に空気や状況を読みすぐ馴染めた時。
・群れをなす動物、群れをなす人間。群れを作る本能。
🌟シンボル考察
*仲間と同調する
360個あるシンボルのうち
「鹿」が出てくるシンボルは二つあって
一つはこの蟹座3度。
もう一つは次のサインである獅子座4度。
ドデカテモリーで言えば
蟹座3度は獅子座の資質が混ざり込んでくる度数。
獅子座の「自信」や「誇り」なんてものが
蟹座にもたらされることになります。
「聖なる鹿」の導きに従うのが蟹座3度だけど
獅子座4度は
「聖なる鹿」の角を折って
自分の力を誇示するシンボル。
蟹座は
獅子座のように鹿をダシにして
自分の力を見せつけるのではなく
鹿に、同調して
ついていくことにするんです。
なぜなら鹿は
群れで生きる術を知っているトーテムアニマル(守護動物)だから。
蟹座1度〜5度は
「群れをなして生きる」=「共同体の一員となる」
ために
自分の身近な人間関係である
家族や仲間や友達との絆を深める領域です。
1度で
自分の所属する集団の中に入り込み
2度で
所属する集団との結束を深めるために貢献できることを探した蟹座は
3度において
「私には大事な仲間がいるんだ」という
揺るぎないプライドを発揮して
集団のカラーに染まっていきます。
それは例えば
新しく入学した学校の教室で
仲良しグループを作る時の様子と似ています。
クラスという集団の中で
仲良しグループという自分の居場所を作るのは
今後の学校生活を左右するくらい大事なことですからね。
もちろん
一人でアウトロー的に過ごせる子もいるけど
大抵の子は
気の合いそうな子を見つけてグループになるわけですが
そうしないと
お弁当を食べる時も遠足の班を決める時も
「一人」になってしまい、
学校生活が不安で一杯なものになってしまいます。
誰に教わるのでもなく
子供の頃から
自分と気の合う「お友達」を見つけて
グループを作るのは
一説には「人間の本能的側面からくる行動」と言われてますが
蟹座が
1度から5度の領域で呼び覚ますのは
まさにそれ。
心の安定と
自分の立場の安全を図るために
本能的に組み込まれている
「共同体を作ること」=「群れをなす」資質を
大いに発揮させるんです。
聖なる道案内の鹿は
本能的に群れをなして暮らす生き物ですからね。
このシンボルのタイトルの男は
毛皮のコートを着ているんですが、
鹿の目を誤魔化すためでしょうか。
言ってみれば
鹿の着ぐるみを着ている感じで
鹿になりきって
群れに参加しようとしているんです。
つまりは
仲良しチームに同調して
そのグループのカラーに染まる。
険悪になって
仲良しグループから追い出されたりしたら大変ですからね。
追い出される体験なんて、プライドが粉々に崩れるし
だからと言って
どこか違うグループに入れてもらうのもストレスだし
卒業まで一人で過ごすのも考えるだけで憂鬱になるし、
できれば
学校生活が終わるまでは
自分の意思や自分のカラーを抑えてでも、
そのグループに所属していたいって気持ち。
少なからずも
多くの人が体験したことがあるかと思いますが
そんな体験を示しているのが蟹座で
日常的に一緒に過ごすことになる
「仲良しチーム」「家族」という密な人間関係の中、
人との絆の結び方や
密な人間関係でしか体験できない感情を覚えていくために
蟹座3度では
まずは
自分の親密な共同体のカラーに同調する。
同じ群れの一員となるために
「自我」を毛皮のコートで包み込み
チームとして機能する自分になるのです。
*社会的欲求
マズローが提唱した
人間の心理的欲求は
5段階のピラミッドのように出来ていて
下の階層の欲求が満たされると
より高い上の階層の欲求を欲するようになると言われています。
第一階層の「生理的欲求」は
生きていくための基本的な欲求の事で
占星術で言えば
牡羊座の欲求がこれに当たりました。
第二階層の「安全の欲求」は
「安全に暮らしたい」という欲求で
これは牡牛座の欲求。
そして
大三階層の「社会的欲求」が蟹座の欲求。
安心に暮らせる基盤が整うと
人は
「自分の仲間」という
自分が所属する場所を求めるようになるそうです。
この社会的欲求が満たされないと
孤独感や社会的不安を感じやすくなるんです。
私たちは
遥か昔から
この社会的欲求に突き動かされるように
集団で群れを作って生きてきました。
「気の合う子達とグループを組みたい。」
「同じ目的意識を持つサークルに参加したい。」
「家族や親族、地域の繋がりを大事にしたい。」
そんなふうに思うのは
人として当たり前の「自然な欲求」なわけで
その自然な「社会的欲求」に逆らわずに従うのが蟹座3度。
シンボルに出てくる鹿は
「群れたい」という欲求でもあるんです。
群れをなす動物は、
群れからはぐれたら「死」が近づくのを知ってるかのように
必死に群れについていきますよね。
「群れる」というのは
群れる動物の「生存本能」。
身を守るための大事な機能なんです。
人とは違う個性を追求しようと
思考を働かせると
「群れるなんてカッコ悪い。
僕は一匹狼で生きていく。」
なんて考えて
妙にスカしてしまったりすることもあるけど
蟹座3度は
そんなことを考えたりせずに
ただ自然体のままで過ごすことで
「群れる」という本能的欲求の力を引き出し、
なんのてらいもなく
群れの中に入っていくことが出来ます。
群れることはかっこいいんです。
だって
人間は群れることで強くなって
生き伸びてきたんですから。
群れをなして
颯爽と歩く鹿もかっこいいですよね。
ご先祖さま達から受け継いだ
「防衛本能」をきちんと使用して生き、
人間の大事な「群れる」性質を
また次の世代へと
きっちり受け渡していくのも
私たちの役割。
そんな役割を果たすためにも
「自分の直感に従う」という姿勢が大事になってきます。
思考するのではなく
心の声に従うことで
本能的な社会欲求の力を引き出すことができるからです。
ご先祖さまから受け継いだ
「防衛本能」が
仲間を作るための知恵や
仲間と上手に協調するための方法なんかを
心の声や直感として届けてくれるはず。
そんな潜在的な力を信じることで、
流れに身を任せ
臨機応変に上手に対処していくことができるようになるのです。
*帰属意識
確かに
自分が所属するチームがあると心強いですよね。
家族だって
昔からの気の合う仲間だって
目的意識が同じで、共に協力して前進する仕事仲間だってそう。
いつでも戻れる場所があるっていうのは
人を強くするものです。
蟹座3度で手に入るのは
帰属意識。
「ある集団に自分が属している」
という意識を手に入れることで、心を強くするんです。
蟹座は心を安定させて
自分のコアをしっかりと築くサインですからね。
いつでも帰れる場所がある、
自分には仲間がいるという安心感が
日常の生活を安定させてくれます。
「愛」と「信頼」で繋がった
人との結びつきは
私たちの生活にとって大事。
「愛」と「信頼」で結びついた家族がいるからこそ
私たちは
羽を伸ばして
安心して外の世界に遊びに行けるんです。
普段は意識なんてしないけど、
戻れる場所があるっていうのは
本来はとてもありがたいこと。
そんなふうに受け取ることで
自分の属する集団に感謝し
「大事にすべし」という気持ちが芽生えてきます。
群れを作る「人間」として当たり前の、
「集団を大事にする意識」をしっかりと
自分の中に定着させていくのです。
Author Profile
Latest entries
- デイリーサビアン2024-12-10ポジティブシンキング 2024.12/12~12/16
- 目で見て覚える!!占星術の知識を学ぼう。2024-12-10トランジット占星術〜成長と幸運が広がるT木星の巡り〜
- デイリーサビアン2024-12-05着地 2024.12/7~12/11
- 目で見て覚える!!占星術の知識を学ぼう。2024-12-05トランジット占星術〜情熱と勇気が導くT火星の巡り〜