Code.no 92 蟹座2度  広く平らな場所の上につるされた男

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code.No 92

蟹座2度  「広く平らな場所の上につるされた男」

A man suspended over a vast level place.


共同体に貢献して自分の居場所を作る・先を見越し熟考する人

🌟Keyword・エネルギー

「熟考」「凝視」「意図」「予期」「見込み」「目論見」「集団心理」「共同体感覚」

🌟2度 (活動宮)

*蟹座の水のエネルギーを満たす度数

蟹座は「人との絆」をもとに、

この世界に参入していく水のサイン。

自分を動かすバッテリー(充電池)なるものがあるとして

そこに水のエネルギーを満タンにさせて動いていくのですが

蟹座のスタートである1度では

「水のエネルギー」を一気に噴出させ、バッテリーを満タンにしました。

2度においては、満タンになったエネルギーを定着させるかのように

さらなる「水のエネルギー」を注ぎ込ます。

1度で参加した集団心理の領域に降りていくのです。

🌟ドデカテモリー

・蟹座

蟹座の「水のエネルギー」を一気に噴出させる。

🌟蟹座2度の可能性のある日付け

6月22日、23日、24日

🌟目指す方向性

・自分が所属する最も信頼のおける身近な共同体(家族、仲間)を明確にしておくこと。

・日常的にいつも関わる人間関係を大事にすること。

・自分が所属する共同体に「貢献できることがないか」と考えながら行動していくこと。

・共同体から何かを「得る」ことを考えずに、全体を見て、必要なものを与えていくこと。

・共同体の仲間が「貢献したい」という意志の芽を摘まないで、感謝して受け入れること。

・何に対しても全体像に目を向けて、自分ができることを考えていくこと。

・空気を読んで必要なものを提供していくこと。

・今の自分の環境や立ち位置を上から俯瞰的に眺めるような大きな視点を身につけること。

・自己主張してエゴを出すのではなく協調性を大事にすること。

・家族や仲間に対して無条件で思いやりを発揮していくこと。

・「共同体感覚」について学ぶこと。

🌟この度数の人の特徴

・全体像を見据える人。

・協調性を大事にする人。チームや仲間、家族思いの人。

・先を読む力で貢献していく人。

・周囲の意見に同調する人。自己主張が苦手。

🌟この度数のエネルギーを使用している時

・「仲間のために」「〜したらみんなの役に立つ」という視点で貢献しているとき。

・仲間や家族という、自分の居場所があることで心が安心しているとき。

・先を見越して家族や仲間の役に立つよう動いているとき。

🌟シンボル考察

*愛が育む世界観

2度は1度で始めたことに反応する度数です。

蟹座1度は夏至の日。

「陽が極まり陰に転じる転換点」で

つまりは

「陽の最後の日」だったのですが、

蟹座2度は

「陰に転じた初日」ってことになりますよね。

太陽の日の出、日没が少しずつ短くなっていく初日が

蟹座2度なんです。

ということで考えてみれば

広く平らな見晴らしのいい場所に吊るされた男は

蟹座1度で転換した

「陰の領域」へと降りてきたのかもしれません。

陽が「外へ向かうエネルギー」なら

陰は「内へ向かうエネルギー」。

内へ向かうエネルギーが優勢になり

心の領域へと降りていくのです。

春分の日から始まる牡羊座は春の始まり、

次の牡牛座は春の盛り。

次に訪れる双子座は春から夏へと移ろう季節なのですが、

この期間を

私たちの成長段階と照らし合わせるのであれば、

「個人」としての資質や能力を磨いていく段階です。

春が

地上の生命を育てるように

この地上に生まれ

肉体を成長させ

知性を磨くことで

個人の資質や能力を育ててきました。

つまりは

外に向かう「陽のエネルギー」を使用して

自分の能力を拡大してきたんです。

生命力や本能や遺伝の力を

最後の最後まで絞り出すように使い切って

個の能力を極限まで成長させた後は

周囲の環境の力を借りて

美しい蕾をつけるために

栄養を蓄えていくことになります。

「美しい花が咲くように」って

毎日、気を配って

マメにお世話をしてくれる人がいた方が

花もそれに応えるように美しく咲くはず。

それに

蟹座の季節は梅雨。

自分の力じゃなく

外の環境の力=「雨の水分」をたっぷりと補給し

力を蓄える季節です。

周囲の環境に

逆らうことなく馴染むことで

その恩恵を受け取り

自分を成長させていくのが蟹座の領域。

恵みの雨(水)という

自分を育んでくれる力に応えようと、

愛情を豊かに育んでいく。

たっぷりの愛情を受け取ったり

たっぷりの愛情を返したり。

周囲の環境を受け入れ

そこに馴染むことで得られる恩恵を味わっていくのです。

生物が

成長するのに必要なのは

個の生命力や資質と

他者や環境から受け取る「愛情」です。

植物は

天からの愛情を一身に受けて成長し

私たちは

家族や仲間という身近な人の愛情の中、

「安心感」という心の土台を作り

人としての強さを身につけます。

蟹座1度で始めたのは

周囲の環境に馴染むこと。

自分の家族や仲間という集団を意識すること。

それを受けた2度は

その共同体の心理を見渡す様子が描かれています。

人と関わるとはそういうこと。

自分の心の世界を見渡すだけじゃ足りず、

共同体が作る集団の心の世界を見渡すことで

その仲間の一員になることができるのです。

*共同体感覚

アドラー心理学のコアとなる教えに

「共同体感覚」というものがあります。

共同体感覚とは

「他者と結びついてる感覚」のこと。

アドラーによれば

私たちはいつの時代も

自分の弱さや欠点を補うために

他者と結びついて暮らしてきたと言います。

人間は

個人としては弱く限界があるので

仲間と協力することで物事を達成していく生き物なんです。

アドラーの提唱する共同体は

家族、地域、国家、人類、地球、宇宙全てに

時間軸においては過去から未来まで。

私たちは

共同体感覚を

幅広く活用しているそうですが

蟹座は、

この共同体感覚を学ぶための初級コースのようなもの。

つまりは

家族や友達や仲間という

身近な範囲の中で

「他者との結びつき」を学んでいくことになります。

ちなみに

蟹座の真反対に位置する山羊座は

社会や国家における共同体感覚を学ぶ領域。

蟹座の場合は

身近な人と結びつくことで自分の居場所を見出し

承認欲求を満たし

安心して日々を過ごせる心の土台を築いていくんです。

「共同体感覚」について丁寧に説明してある

こちらのサイトによれば

(pcatwork.com アドラー心理学のツボ、「共同体感覚」とは何を意味するのか

アドラーは人が生きていくには共同体に所属するのが欠かせないと考えました。しかし、共同体の中で生きている人が、自己の利益のみ考えて、他者から得ることばかりを考えればどうなるでしょう。誰もが相手から搾取することばかり考えれば、やがて共同体は成立しなくなります。 共同体なしでは生きられない人間にとってこれは極めて不都合です。

とあります。

つまりは

共同体に参加して生きていく私たちは

自分勝手に振舞うのは良くないと。

相手から利益を貪るのではなく

無条件に「与えること」で

共同体に貢献し

「喜んでもらえた」「役に立った」という思いが

私たちを強くするんだそうです。

仲間である他者に貢献し

貢献感を持つことで

「自分は価値がある人間だ」と思えるようになるんです。

蟹座2度が

見渡しているのは

アドラーの提唱する「共同体感覚」というものの仕組み。

人々が共同で生きるのはなぜなのか?

人々は、どのように協力して生きてきたのか?

共同体に参加するにあたって何が大事なのか?

見晴らしのいい場所に吊られながら

古今東西の

「人間の心理マップ」を見て

思索にふけっているのが蟹座2度。

共同体に参加するにあたって

必要な心構えを探っているのです。

*貢献感を育てる

3月12日(2017)に放送されていた

NHKの「ダーウィンが来た」は

30匹ほどの群れをなして暮らすサルの物語でした。

ダーウィンが来た 第496回 スリランカのサル

群れに入れないこと=「死」なわけで

群れに属さないサルが

群れに入るために必死にアピールする奮闘記だったんですが、

自分がいかに群れにとって役に立つ存在かを知ってもらうために

見張り役を買って出たり

子守をしたり

最前線で戦ったり。

群れをなす動物は

共同体の一員となることで

サバイブしていけるわけですが、

人間だって

群れをなして生き延びていく動物。

人間にとっても

共同体というのは欠かせないものです。

スリランカのサルが

積極的に群れに貢献して

自分の居場所を勝ち取るように

蟹座2度も

自分の属する共同体にしっかりと根を張るために

先を見据えて貢献し

自分の居場所を作り上げていくのです。

高い場所から全体像を眺めることができるのなら

「自分の共同体に何が必要なのか?」

っていうのを

素早く察することができますからね。

「私が何をすれば家族(仲間)の役に立つのかな?」

ということを常に考え行動していくことで

家族(仲間)にとって

欠かせない人になるのは明白です。

また、

家族(仲間)の

「役に立ちたい気持ち」を尊重することも大切です。

お母さんの役に立ちたいっていう気持ちから

家事を手伝ってくれる子供に対して

「時間かかるからやらなくていいわよ」なんて突き放してしまうと

子供は貢献感を感じることができず

自分の居場所を築くのが難しくなってしまいます。

そんな時は

「ありがとう」って感謝を伝えて手伝ってもらう。

そうすることで

子供の方も

自分の能力に誇りを持てるようになるし

「自分がここにいてもいい」という所属感を得ることができます。

群れをなして生きてきた人間は

「群れの一員」という自覚があるからこそ

日々の生活を

無意識的に安心して暮らしていくことができます。

心の安定には

共同体との関わりが大切なのです。