Code no.166
乙女座16度 オランウータン
(An orangutan.)
衛生管理を気にせず無邪気に遊ぶ・ショック療法の人
🌟Keyword・エネルギー
「利口」「賢さ」「器用」「無邪気さ」「素直な感情」「本能的行動」
🌟16度 (柔軟宮)
*対立する要素が流れ込んでくる度数
乙女座の180度、真反対に位置する「魚座」のエネルギーが侵入してくる度数です。
真反対に位置するサインは、鏡のサイン。
乙女座の行き過ぎを防ぐために、鏡のサインの資質を取り入れることで、調整していきます。
🌟ドデカテモリー
・魚座
魚座の「受容範囲の広さ」を利用して乙女座の「潔癖」を調整する。
🌟乙女座16度の可能性のある日付け
9月7日、8日、9日
🌟目指す方向性
・神経質にならずに大らかなスタンスを心がけること。
・粗野で本能的なものや、動物的な自分を受け入れること。
・本能的側面を大事にすること。
・完璧さを求めすぎずに、人間らしさを大事にすること。
・理解できない人やものを受け入れてみること。寛容になること。
・賢い処世術を器用にこなし、愛らしい存在になること。
🌟この度数の人の特徴
・ピュアで無邪気な人。
・手先が器用で利口。
・予想外のことが起こると対処能力が低下する。パニクりやすくなる。
🌟この度数のエネルギーを使用している時
・「汚れるからなー」という思いを捨てて、
たとえ泥だらけになったとしても今その瞬間を楽しんでいるとき。
・痴漢やセクハラ被害のような、誰かの本能向きだしの行為に直面したとき。
・人や自分のミスを許せない状態から抜け出すとき。
🌟シンボル考察
*オランウータン
乙女座的な資質である分類作業を使用して
オランウータンを生物学的に示すと「ヒト科オランウータン属」。
こんなふうに
判りやすく体系化するために分類するのは乙女座脳を駆使して行われることで
1度からの体験において、乙女座はそれができるようになりました。
14度は「家系図」というシンボルで
物事を体系化、分類、整理していく能力を示していましたが
「人類の家系図」を辿っていくとオランウータンに行き着くとでもいうのでしょうか
はるか昔に枝分かれしたはずのオランウータンが
清潔できちんとした、人間らしい生活を楽しんでいる乙女座の中に突然現れるのです。
自分の中のファミリーツリーの
はるか下の方の枝に姿を隠していた原始的な自分が顔を現すんです。
インドネシアやマレーシアに住む「森の人」と呼ばれるオランウータンの脳は
人間の脳の構造とそっくりだそうで、
彼らは4歳児くらいの知能を持っていると言われています。
人間と同じ構造の脳を持っているけども、
人間のように服を着るわけでもないし清潔な環境で暮らすわけでもない。
野生の生まれたままの姿で、自然の中で暮らしていきます。
そして
文化的、社会的に暮らしている私たちの奥底には
原初的なオランウータンのような「動物的本能」が確かにあります。
*鏡のサイン、魚座の侵入
乙女座の力がピークに達した15度においては
「レースのハンカチ」という
身も心も清らかな生き方を目指すという姿勢が完成したのですが
あまりにも、乙女座的知性が行きすぎてしまうと
仕分け作業をする機械やお掃除ロボット、
または潔癖症的、神経症的になってしまいます。
そこで、行き過ぎを防ぐために魚座の「水のエレメント」でクールダウン。
「知性」を司る「大脳新皮質の領域」から
クールダウンすることで「感情」や「本能的側面」を司る
「大脳旧皮質」の領域を取り入れる。
「知性」と「本能」を繋ぐ脳の回路を
刺激するみたいなイメージで捉えると判りやすいかもしれません。
乙女座はどんどん枠組みを作って、分類し物事を判りやすくする性質があります。
反対に魚座は、枠組みをどんどん取っ払って物事を曖昧なものにする性質があります。
乙女座のやりすぎを防ぐために、
乙女座が作り上げてきた枠組みの壁を魚座が取っ払う。
「知性」や「理性」ばかり使用してきた乙女座に、
魚座が司る「本能」や「感情」の領域を突きつける。
それがオランウータン=「本能の力、生命力」。
動物園の「檻という枠組み」の中に囲われているオラウータンは
自分という「肉体の檻の中」に閉じ込められている本能を象徴しているんです。
乙女座は、
抗いがたくて厄介な「本能」や「感情」を
自分の肉体の檻の中に閉じ込めてしまった。
その檻という枠組みを取っ払うために
魚座の使者が現れて、その檻の鍵を開けるのです。
「感情」「突き上げてくるような生命力」「本能的な欲求」。
これらはとても主観的で
乙女座の明晰な思考力を曇らせるものです。
正論を導き出したい乙女座は
「感情論」という個人的な意見じゃなくって
道理や筋道元にした「理論」で物事を考えるからです。
しかし、「感情面」を排除して、理屈だけを優先させすぎてしまうと
「人の感情を理解できない、考慮に入れることのできない」冷たい人間になってしまいます。
「根源的な人間らしさ」を忘れないために、
取り入れるために、
乙女座16度は、自分の中のオランウータンと向き合うんです。
*ショック療法
それはまるで
行き過ぎた潔癖や理屈っぽさを防ぐための
「ショック療法」みたいなもの。
身も心も清らかな生き方を目指すという方向性を追求してきた乙女座が
16度で今まで避けてきた汚いものと対面することで免疫力を上げようとしているのです。
衛生上よろしくないからと、
どろんこになって遊び回ることを避けてきた人が、
洋服の汚れを気にしないで自然の中で思い切り遊んでみることで、
今までの頑なな姿勢が和らぐかのように。
かつて私たちは自然の一部として生きていました。
その頃の資質を使用して、
行き過ぎた無菌生活を調整していくのです。
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