*2月の二十四節気・七十二候・サビアン度数
目次
七十二候=鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
対応するサビアン度数=水瓶座11度〜15度
七十二候=東風解凍(はるかぜこおりをとく)
対応するサビアン度数=水瓶座16度〜20度
七十二候=黄鴬睍睆(うぐいすなく)
対応するサビアン度数=水瓶座21度〜25度
七十二候=魚上氷(うおこおりをいずる)
対応するサビアン度数=水瓶座26度〜30度
七十二候=土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
対応するサビアン度数=魚座1度〜5度
七十二候=霞始靆(かすみはじめてたなびく)
対応するサビアン度数=魚座6度〜10度
*サビアンシンボル基準にしているので
二十四節気、七十二候の日にちにズレが生じた日数になっています。
*縦書きスクロールなので読みにくいかと思いますが
カレンダーを見ながら日にちを照らし合わせると
全体像が掴みやすくなるかと思います。
・七十二候=鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
この現代においては1年中、卵を購入することができますが
本来、鶏は、冬は産卵しないそうですよ。
日照時間の短い冬は
産卵が促進されず、卵を産まなくなる性質があったとか。
「日照時間の問題ということであれば!」ということで
鶏ゲージの中で照明を点灯する「光線管理」という方法で
1年中、卵を産む環境にしているそうです。
ということであれば「光線管理」をしていない鶏は
冬には卵を産まないのでしょうかね。
そんな管理されていない鶏が
卵を産むための準備を始めるのがこの頃からということになります。
つまりは、
「産卵しようかなー」なんて気持ちにさせるくらい
太陽の日照時間が長くなってきたということ。
冬至の日に逆転した太陽の光が
鶏が新しい命を産むために適した長さになってくる頃なのです。
・サビアン度数=水瓶座11度〜15度
水瓶座11度から15度は
水瓶座特有の俯瞰的な視野を使用して
積極的に目標達成に挑んでいく領域です。
俯瞰的な視野で全体を眺めることができる人は
先のことを予測して合理的に進めることもできるし
一番、効率のいい道筋を見出すこともできます。
水瓶座のカリスマ的な度数と言われているのが
13度「バロメーター」なのですが、
この度数はまるで
鶏が日々の微細な日照時間の変化を感じ取り
産卵の時期を知るかのような度数です。
七十二候の鶏同様、
水瓶座のこの領域は
微細な変化や兆しを瞬時に把握し
効果的に物事を進めていく様が示されています。
頭の回転が最速に速まるので
「ひらめき」や「直感」のように
スピーディーに答えを見出すことができる季節です。
・二十四節気=立春(りっしゅん)
サビアン度数=水瓶座16度〜30度
太陽視黄経が315度の時、
日本の暦では「立春」になります。
占星術においては「春分の日」がスタートポイントになりますが
東洋の暦の二十四節気においてのスタートポイントは「立春」。
二十四節気の最初の節で
八十八夜や二百十日など、すべて立春の日から数えていく仕組みです。
「春が立つ」、
つまりは春の兆しを感じるようになる季節になりますが
旧暦においての正月は「立春」付近に巡ってくるので
春の始まりと同時に
1年のスタートとして捉えらえれていた時期になります。
また立春を過ぎてから初めて吹く強い南風を「春一番」と呼びます。
と言っても
まだまだ厳しい寒さが続く2月ですが
梅や早咲の種の桜も開花し始め、少しずつ、
春めいた予感を感じれる季節になります。
・七十二候=東風解凍(はるかぜこおりをとく)
東風(こち)は春風を表す代名詞。
つまりは「東風」と書いて「はるかぜ」と読む。
日本語の侘び寂びは難しいですね。
そのまま「ひがしかぜかいとう」と読めるのならラクなんだけれども。。
つまりは
東から吹いてくる少し暖かな空気を含んだ風が吹く頃で
その風が、凍った池や大地を溶かしていくのがこの季節。
なんでも、周期的な低気圧が通過する時期で
春の兆しとなる暖かい春の風がやってくるんだそうですよ。
そんな「春の風」を探しながら過ごすのも楽しそうですね。
・サビアン度数=水瓶座16度〜20度
水瓶座の特質は
冷たい空気や気温のお陰で、頭が冴え渡っていること。
そんな水瓶座に
暖かな風が少し入り込んでいくるのがこの領域。
つまりは、ギンギンな頭の冴えが少し緩まるような体験がもたらされることになります。
冷たい冬の空気に
少し暖かな春風が訪れるように
冷静でクールな判断力に
少し主観が混ざってくるのです。
「自分の気持ち」や「感情論」というものも
俯瞰的な視野に取り入れることで
最高に賢い判断力を磨いていくことになるのです。
・七十二候=黄鴬睍睆(うぐいすなく)
ウグイスの別名は「春告鳥」。
気象庁においては
ウグイスの「初鳴日」というものを観測していて
春の訪れの指標にしているようです。
他にも「トカゲ初見日」とか「アブラゼミ初鳴日」とか
「しだれやなぎ発芽」とか「ききょう開花」とか
いろいろあって
気象庁って年間を通して自然界の生き物や植物を観察しているんですね。
なんかマニアックで面白味を感じてしまいます。
うちは山の中なので
毎年、ウグイスの鳴き声はよく聞こえてきますが
鳴き声にも個性があって上手下手があったりします。
その姿は地味なので、探し出して見ることは難しいけれど
「春を告げる歌」は
今も昔も、寒さを耐え忍ぶ生き物達に希望をもたらしてくれるのです。
・サビアン度数=水瓶座21度〜25度
水瓶座は
人生の体験を経て
自分独自の最終形態に進化していく様を示してます。
人間は生まれてから肉体機能を成長させていきますが
人生の方向性によって
いろんな部位が進化していくものです。
アスリートなら
アスリート的な筋肉や俊敏な判断力等が磨かれていくし
学者なら、専門知識を身につけ
探求力や思考力が発達するのかもしれません。
そんなふうに
誰もが人生を通して、特質的な回路を発達させていくのですが
水瓶座のこの領域は
自分特有の回路の最終進化系が出来上がる領域。
ウグイスが
自分なりの個性を発揮して春の歌を歌うように
自分特有の個性を発揮していく領域になります。
七十二候=魚上氷(うおこおりをいずる)
溶けた氷の合間から飛び跳ねる魚が見えるようになる季節。
氷の下に閉じ込められていた魚達が
開放感を感じて躍り出るというイメージなのでしょう。
溶けた氷の隙間から見える青空に新鮮な空気。
魚達からしたら
別次元の扉が開いたように見えるかもしれません。
冬の閉ざされた世界から
解放された世界へ移行していく季節になります。
・サビアン度数=水瓶座26度〜30度
人間の人生で言えば
この度数領域は、人生の最後を迎えて
魂のホームへと戻るような体験が描かれています。
地上との繋がりを絶ち
蝶の羽を手に入れてふわふわと向かう先は
アーダスの野原という魂のホーム。
つまりは、宇宙的な視野を手にいれる状態が示されています。
氷の世界が開かれて
魚が飛び跳ねるように
天空の世界が開かれて
魂の世界へと飛翔していくのです。
・二十四節気=雨水(うすい)
来月3月5日の「啓蟄(けいちつ)」までの約15日間を
暦の上では「雨水」と呼びます。
読んで字のごとく
「雨が水になる頃」という意味。
つまりは
雪になるほど寒かった気温が緩むよということですが
実際は、まだまだ雪が散らついたりもします。
春の気配を感じ、草木も春の芽吹きために、疼きだす時期になりますが
この「雨水」の約15日間は
サビアンシンボルで言えば魚座1度から15度の領域で
命の種がどんどん成長していく様子が示されています。
つまりは、まだ見えないけれども
至るところで、いろんな命がワサワサと生まれる準備をし始める。
雨が水に変わるこの季節。
地上の命達は、春の準備に切り替えていくのです。
・七十二候=土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
「土の脈」に潤いが起こるという意味で
冷たい雪が暖かい春の雨にかわり、大地に潤いを与え
寒さもゆるみ、眠っていた動物も目を覚ます気候になる頃。
雪は大地に浸透していくのに時間がかかりますが
溶けて水になったり、雨になったりすることで
大地の深部まで潤っていきます。
大地の深部まで潤うということは
土の奥深くに眠っていた種や根にも栄養が行き届き
発芽のための材料が揃います。
つまりは深い場所で眠っていた種が目覚める頃。
命の種が潤った水に浸されて目を覚ますのです。
*サビアン度数=魚座1度〜5度
魚座は「水のサイン」ですが
二十四節気も「雨水」。
魚座の始まりの時期の七十二候は
水が潤っていくという意味を持つ「土脉潤起」。
どちらも「水」という意味合いが重なっていて面白いですね。
魚座の始まりを告げる1度から5度は
あらゆる材料を揃えて大きなものを創造していく準備を始める領域です。
それは
物質を形成するために
色んな元素が集結して結合していくような働きであり
また、
細胞分裂を繰り返して大きくなっていく様子とも似ています。
土に水が潤っていくことで
生命の成長の促進が早まるように
この度数領域も、生命の種を育成するための下地を形成するのです。
・七十二候=霞始靆(かすみはじめてたなびく)
冬の乾燥した空気に、少しずつ潤いがもたらされ湿度が増し
春霞がたなびき始める時期。
景色が薄ぼんやりして霞みがかって見えるのは
視力の低下ではなく、季節のせい。
湿り気を帯びた南風が吹くと、景色がぼやけて見える状態になるそうですよ。
しかも夜もこの霞がたなびくもんですから
朧月夜を楽しめるのもこの季節。
湿った空気を感じながら夜空を眺めるのも楽しいかもしれません。
*サビアン度数=魚座6度〜10度
魚座6度から10度の領域は
魚座的な視野を磨く領域です。
「景色が霞んでぼんやりと幻想的に見える」という状態は
まさに魚座っぽい状態と言えます。
魚座を示すキーワードには
「曖昧」「現実逃避」という言葉がありますが
霞んでいるとはっきり見えないから、視野で捉える世界は曖昧になるし
曖昧になるから、明確な事象を捉えることもできず
ありのままの現実を把握することが難しくなります。
また、霞みがかった景色は
全てをぼんやりとさせて鋭角な枠組みなどの境界線が曖昧になりますが
「境界線のない視野」で世界を見ていくのが魚座です。
「スピリチュアル」も魚座を示す言葉ですが
霞みがかった景色はとても神秘的に見えますよね。
面白いことに
魚座10度は「雲の上の飛行家」というシンボル。
雲の上から地上を眺める、霞みがかった視野を示しています。
つまりは
ありのままの現実をそのまま見据えるのではなく
そこを覆うように存在する、もう一つの世界を見ていく。
感性豊かな性質を磨いていく領域になります。
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コメント
こんにちは
いつも楽しく見ています。
そして大変利用させていただいております!ありがとうございます
質問なのですが、ドラゴンヘッドは、逆行しているため、そのままの度数で読んでいたのですが、
今日ある方のホロスコープを出したら、ドラゴンヘッドに逆行マークが出ませんでした。
こんなこともありますか?
そのときは、度数は何度を読むのでしょう。
アドバイスよろしくお願いします。
さおりさま。
コメントありがとうございます!!
ドラゴン軸は、ホロスコープ内を、他の惑星と反対方向、つまりは逆方向に進んでいくのですが、
実際のところ、1度1度着実に逆方向に進んでいくのではなく、1度進んだら1度戻ってという感じで進んでいきます。
なので、ドラゴンヘッド、テイルの位置を算出するには二つの計算方法があり
1度進んで1度戻るというリアルな度数を見る時に使用するのが「トゥルーノード」という計算方法で
1度進んでは戻る動きの平均値を出すのが「ミーンノード」という計算方法。
ミーンノードで算出した場合は、逆行マークが必ずつくのですが、
トゥルーノードで算出した場合は、逆行マークがつかない時があります。
(「1度戻って」という動きをした時、逆行マークがつかないということ)
なので、さおりさまの出したホロスコープのノード軸(ドラゴン軸)の計算方法が、おそらくはトゥルーノード設定になっているのではないかなーと思います。
トゥルーノードで逆行マークがない場合も、何れにしても逆方向に向かっていくことになるので、そのままの度数で読むことをお勧めします。
もちろんどちらで見ても大丈夫ですが、ちなみに私はミーンノードで算出されたものを採用しています。
「前後の度数の流れを読む」という方法もあるので、出てきた度数の前後の度数の中から自分がいちばんピンとくるものを採用してもいいですよね。
こんなんで伝わったかな。
もしイマイチわからんということでしたら、遠慮なくコメントしてくださいね!
素敵な機会をありがとうございました!
返信ありがとうございます。
今回わたしが使ったものは、こちらのサイトのものです。
https://arijp.com/horoscope/index.php
例えばさそり座の3度であれば、いつもそのままで読むのですが、Rのない場合4度か2度なのかで、戸惑いました。
何度もすみませんが、よろしくお願いいたします。
おはようございます☀
理解できました。
いままで通り3度で読んでみて、周りのイメージも掴みながら読んでみます♡ありがとうございました(╹◡╹)
拙い説明だったのに、ご理解いただけて嬉しいです。
サビアンの度数読みだと、正確な度数が必要になってきますが、そこにとらわれずに3度読みした上で、一番ピンとくるものを採用するのもいいのかと思いますよ!
何れにしてもその3度は連なっていて似たエネルギーを持っているし、自分に必要なエネルギーでもあります。
一緒に考察できる機会を与えてくださってあありがとうです!