*1月の二十四節気・七十二候・サビアン度数
目次
七十二候=雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
対応するサビアン度数=山羊座11度〜15度
七十二候=芹乃栄(せりすなわちさかう)
対応するサビアン度数=山羊座16度〜20度
七十二候=水泉動(しみずあたたかをふくむ)
対応するサビアン度数=山羊座21度〜25度
七十二候=雉始雊(きじはじめてなく)
対応するサビアン度数=山羊座26度〜30度
七十二候=款冬華(ふきのはなさく)
対応するサビアン度数=水瓶座1度〜5度
七十二候=水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
対応するサビアン度数=水瓶座6度〜10度
*縦書きスクロールなので読みにくいかと思いますが
カレンダーを見ながら日にちを照らし合わせると
全体像が掴みやすくなるかと思います。
*七十二候・二十四節気基準の日付になっています。
・七十二候=雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
世界中の人が
新年を祝うNEW YEAR。
季節を示す七十二候は
深い雪の下で麦が芽を出す季節と言われているようです。
麦は
冬の冷たい気候の中で発芽していく植物。
なので秋に種を蒔き
冬に「麦踏み」など手間をかけて
幼芽を育てていくそうです。
新年を祝う人々の
今年の食を満たしてくれる小麦の芽が顔を現す季節なのです。
・サビアン度数=山羊座11度〜15度
山羊座11度から15度は
社会の中で積極的に活躍する領域です。
初詣でに行った時、大抵の人が願うことは、
家族や自分の健康や幸福。
学業や仕事の成功だと言いますが
これって
「家族や自分の健康〜」が蟹座的だとしたら
「仕事の成功〜」って山羊座的ですよね。
つまり、多くの人は、自分の人生の
蟹座ー山羊座的な幸福と安定を願っているということになります。
家族が幸せに暮らすためには
社会で働いて金銭を得る必要があるし
少しでも多く稼ぐには、社会で活躍する必要があります。
お正月は、家族と共に過ごしながら
「この家族との幸せを守ために」という思いを軸に
社会で活躍することを誓う。
そんな思いが湧き上がってくる季節になっています。
・二十四節気=小寒(しょうかん)
サビアン度数=山羊座16度〜30度
「寒の入りを迎えました」
と気象予報士が告げるのが小寒の始まりの日。
小寒の約15日、
大寒の約15日を終え
2月3日の立春になると「寒明け」となります。
川や海にふんどし一丁で入る寒中禊や寒中水泳の光景がニュースで流れることがありますが
この行事の「寒中」は
小寒と大寒の季節に行われる行事のこと。
身内に不幸があり年賀状などの挨拶が出来ない時
「寒中見舞い」を出す風習がありますが
この「寒中」も小寒と大寒の季節。
また、武芸や芸事の修練を行う「寒稽古」っていう言葉もありますよね。
「小寒・大寒」の「寒」の寒い時期に稽古をやり遂げることで
技術と共に、精神の鍛錬をするのが目的。
つまりは「寒の時期」には
寒さを利用して精神を鍛えていくという考えがある様ですね。
木の年輪も、寒い時期は
ギュギュッと密で固い頑丈な皮質を形成していきますが
それと同じ様に
人間も心身共に頑丈な自分を形成していける季節なのかもしれません。
そんな
1年の中で最も寒くなり始める小寒は
西洋占星術の暦においては
山羊座16度から30度の領域になります。
山羊座後半度数は
鍛錬された大人として活躍していく様が示されています。
・七十二候=芹乃栄(せりすなわちさかう)
小寒のはじめを飾るのは
七草粥の材料の一つである「芹(せり)」が盛んに育つ頃。
七草粥って言ったら
1月7日の朝に食べるという伝統行事です。
七草粥は、邪気を払い万病を除くという言い伝えもあるし
また正月料理で疲れた胃を休め
野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養を補うという効能もあるそうです。
・サビアン度数=山羊座16度〜20度
疲れた胃を休ませるために七草粥を食べるように
山羊座16度から20度の領域は
自分を休ませる領域になっています。
芹(せり)は別名「白根草」と言い
湿地帯で育つ植物ですが
競い合うように群生するので
「競り=セリ」と呼ばれるようになったとか。
山羊座が示す「社会」も競争の世界です。
競り合うことで
技術もアイデアも磨かれて
いいものを生み出すことができます。
ところが
競り合うことで生み出されるのは
社会に役立つ優良な技術や商品のみならず
嫉妬や策略や駆け引き、足の引っ張り合いなんていう
人々の負の感情なんてものも
生み出したりもします。
この間まで放映されていた「下町ロケット」においては
恨みを原動力にした中小企業チームが大企業の帝国重工に戦いを挑んでましたが
主人公の佃製作所の社長は
「恨みで開発するなんて可哀想だなー」みたいなことを言ってました。
確かに恨みや嫉妬は
突き動かすようなモチベーションとなるので
そういう戦い方も悪くはないと思うのですが
できるのなら
「人々にいいものを届けたい」という情熱で開発する方が
人間の心身にとってはいいのかもしれません。
「あいつ嫌い」と踏みつぶしながら、のし上がるよりも
「競り合う事でいいものを作ろう!」と健全な姿勢で挑んだ方が
気持ちのいいものが出来上がりそうですよね。
山羊座16度から20度は
そんな精神性を育んでいく段階とも言えます。
フェアに、堂々と戦っていくために
心身を休め
人としての思いやりや正義などを忘れないような自分を維持していくのです。
・七十二候=水泉動(しみずあたたかをふくむ)
一年でいちばん寒さの厳しい大寒に向かいながらも
自然界では着々と春への準備が進み
目には見えずとも
地中では「陽気」が生じる頃。
地中で凍っていた泉が
少しずつ溶けて水の動きを見せる季節だと言われているようです。
そう言われても、地中のことなのでよく判りませんが
冬至を過ぎてから
日が伸びてきているのは事実。
つまりは太陽を浴びている時間が少しだけ長くなってきたことで
地中の氷も溶け始めるような動きを見せるのでしょう。
冬至の日に
陰が陽に転じた兆しが現れる季節になります。
・サビアン度数=山羊座21度〜25度
豊かな社会を築くための大人としての意識が育まれ
社会で活躍していくのがこの領域。
公私共に責任を持って挑める人格に成長し
人として深みを増す成長段階を示しています。
長い社会人生活においては
闇落ちしたり
孤独になったりと色々あるものですが
それらを乗り越えた先にあるのがこの領域。
冬の寒さで凍った氷がやがて溶けだすように
社会の中で傷ついた心が凍るような体験も、必ず溶けだす日が訪れます。
それを溶かすのは
ある程度の時間と
その時間の中で見直す大人としての意識。
今の自分をきちんと認識し
ダメなところや足りないことを理解し
それを改善するために
現実的にプランニングして地道に挑んでいくような。
人や何かのせいにすることなく
自分の悪いところを認められる現実認識力や潔さ。
それは
「すべて私が悪いんだ。私の問題なんだ」と
必要以上に自分を責める行為とは違い
ただありのままの状態の「現実を認識」するだけ。
自分を責めてしまうと
またそこから、冬篭りのような期間に逆戻りしてしまいますからね。
なので、そうじゃなくて
「私には〜が足りなかったから今後は気をつけよう」
「私には〜が足りないようだから、それを改善していこう」という視点で
切り替えていくことで
心の氷が少しずつ溶け出していくはず。
大人としての意識をしっかり持って
適切な対処をしていくことで
暖かな春のような状況を呼び入れることができるのです。
七十二候=雉始雊(きじはじめてなく)
「ケーンケーン」という鳥の声が聞こえてきたのなら
それは求愛行動をしているオスの雉の声。
そんな声が聞こえてくるのがこの季節と言われているようですね。
うちの近所には雉が生息していて
何度か目撃したことのあるのですが
こういうのを知っておくと
季節の楽しみが広がりますね。
ちなみに雉は日本の国鳥。
勇気と愛を象徴する鳥として
古くから親しまれています。
・サビアン度数=山羊座26度〜30度
山羊座の最後を飾るこの期間の七十二候において
「キジ」が出てくるわけですが
面白いことに
山羊座11度は「キジの大きな群れ」というシンボルなんですよ。
360個あるシンボルのうち
「キジ」が出てくるのは、この度数だけだし
また、
アメリカで作られたサビアンなのに
七十二候とリンクするのが面白いですね。
と言っても
山羊座11度は1月1日頃のシンボルなので
この領域ではないのですが
1月の始まりの日がキジで始まり
山羊座の終わりは
キジの名前の七十二候という、
偶然なのか季節的なものなのかよく判りませんが
そういうところに面白味を感じてしまいます。
山羊座の最後の領域は
社会的な頂点に登りつめて
もっと大きな地位から物事を決定していくかのような人格を発揮する様が描かれています。
例えて言うなら
国家の方針などを決めていくような地位を手に入れた政治家のようなもの。
山羊座11度の「キジの群れ」は
スーパーエリート軍団の一員として活躍する様が描かれていたんですが
若いうちから頭角を発揮して
エリートとして活躍していた人が
山羊座の最後のこの領域になると
国や会社を動かすくらいに登りつめるんです。
「雉がしきりに鳴くと地震あり」という俗語があるように
キジって
地面の振動を素早く察知して鳴き声をあげる習性があるそうですが
それと同じように
国家の危機をいち早く察知して
危機対策をするのも
国を動かす偉い人たちの仕事です。
登りつめた特権階級という意味で言うなら
キジも国鳥にまで登り詰めた鳥界のエリート。
自分の利益はもちろんのこと
住んでいる国や地域の発展のためにと
高い志を持って社会的頂点を目指していくのが山羊座。
そんな大人意識が熟成するのが
山羊座最後の領域になります。
・二十四節気=大寒(だいかん)
来月2月3日の「立春(りっしゅん)」までの約15日間を
暦の上では「大寒」と呼びます。
1年で一番寒いと言われている季節が大寒。
確かに、この頃は冷たい風が吹きすさんでますよね。
日本の暦上、「大寒」が始まると同時に
占星術の暦においては「水瓶座」が始まります。
つまりは冬の盛りを意味する水瓶座の季節は
日本の暦においても1年で最も寒い時期。
厳しい寒さが続く時期になりますが
この寒さは
頭の回転の速さをもたらしてくれます。
諸説あるようですが
試験勉強、研究開発、暗記能力など最適室温は5℃で
人の脳が活発に働く温度だと言われているようです。
つまり
水瓶座の季節は
頭が冴え渡る。
頭の回転が早まり情報処理能力などもアップする。
水瓶座は
視野が広く理性的だと言われていますが
季節がもたらす環境と関係しているのでしょう。
大寒のこの季節は私たちに
頭の働きの良さと
知性の進化を促してくれるありがたい季節なのです。
・七十二候=款冬華(ふきのはなさく)
冷たい雪の合間から
「ふきのとう」が顔を出す時期。
1年で最も寒い時期になりますが
この写真のような光景を見たのなら
「春が訪れる準備が始まってるなー」なんて希望を見出すことができそう。
昔から人々は
雪の中で健気に咲く「ふきのとう」の姿に励まされてきました。
寒さの中でも負けることなく
命を輝かせていくのです。
*サビアン度数=水瓶座1度〜5度
いよいよ水瓶座の季節がやってまいりました。
水瓶座は
人間の最終段階の成長である進化を示す領域。
人間が
この地上で頂点に立つことができたのは
他の生き物よりも知性が優れていたからで
そういう意味で言えば
知性の進化したものが
頂点を握るのがこの世界。
腕力や体力が進化した生き物よりも
知性が進化した人間がそれを制してきたわけで
AIの発達により
人間はコンピューターやロボットに支配されてしまうんじゃないの?
っていうSF的な見解もありますが
それもあながち間違っているとも言えず
軽視できない状態でもあります。
人間の脳においては
スーパーコンピューターのような
完璧な答えを導き出すには時間がかかるけれども
水瓶座の領域においては
スピーディに処理できる脳の進化を目指していきます。
脳の進化は
人類存続のために役立つからです。
そんな水瓶座の始まりの領域は
フキノトウが人々の希望となるように
大勢の人の希望となるような理念を抱き
枠組みの外へ飛び出していく力を発揮します。
物事を進化させるために必要なのは
常識を覆すような思考と行動力。
決まり切った枠組みを超える力が
何よりも必要なのです。
・七十二候=水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
寒さが続く「大寒」の時期ですからね。
沢の水が厚く凍ってしまう気温が続くんですってよ。
年間最低気温が叩き出されるのもこの時期。
強い寒気が入ってきて
氷点下になる地域も出てくるようです。
*サビアン度数=水瓶座6度〜10度
水瓶座6度から10度の領域は
水瓶座的な視野を磨く領域です。
水瓶座的な視野とは
「俯瞰的な視野」。
空から全体像を眺めてるような視点で道筋を掴み
合理的にスピーディに物事を処理していくような働きをもたらしてくれるのが
俯瞰的な視野。
有能なサッカー選手においては
この俯瞰的な視野が発達しているといいますが
空間認識力も優れるので
「どこに誰がいるのか」
「どこにパスを出したらいいのか」なんかを
一瞬で理解し正確なパスを出すことができるそうですね。
川の水が凍るほどの寒さは
私たちの脳を冷えさせて
そんな俯瞰的な視野をもたらしてくれる季節。
身体は寒さで縮みこむけれど
脳が冴え渡る季節なのです。
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