*5月の二十四節気・七十二候・サビアン度数
目次
七十二候=牡丹華(ぼたんはなさく)
対応するサビアン度数=牡牛座11度〜15度
七十二候=蛙始鳴(かわずはじめてなく)
対応するサビアン度数=牡牛座16度〜20度
七十二候=蚯蚓出(みみずいずる)
対応するサビアン度数=牡牛座21度〜25度
七十二候=竹笋生(たけのこしょうず)
対応するサビアン度数=牡牛座26度〜30度
七十二候=蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
対応するサビアン度数=双子座1度〜5度
七十二候=紅花栄(べにばなさかう)
対応するサビアン度数=双子座6度〜10度
*縦書きスクロールなので読みにくいかと思いますが
カレンダーを見ながら日にちを照らし合わせると
全体像が掴みやすくなるかと思います。
・七十二候=牡丹華(ぼたんはなさく)
季節の変化を示す七十二候においては
毎年、5月の始まりの5日間は「ボタン」の花が咲く季節。
牡丹は昔から日本人の心を捉えてきたようで
着物を始め、陶磁器や漆器、家具などに好んで描かれてきました。
俳句の季語としても使用されていて
春の美しさをより一層、際立たせてくれる百花の王です。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
という言い回しがありますが
これは女性の美しさを表す言葉です。
確かに、立てば芍薬のように華やかで
座っても牡丹のように艶やかで
百合のように甘い香りをなびかせて歩ける女性。
大人の美しい女性って感じで素敵ですよね。
おそらくは無理でしょうけども
脳内イメージだけでもそんな自分になりたいなと思ったりするわけですけども
ゴールデンウィークの真っ只中の景色を飾るのは
可憐な牡丹の花を筆頭とする
美しい花々、自然界が見せる鮮やかな色なのです。
・サビアン度数=牡牛座11度〜15度
牡牛座11度から15度は
牡牛座特有の、現実的で堅実な視野を使用して
積極的に外に関わっていく領域です。
その現実的で堅実な視野って言うのは
ありのままの今の現状を把握する「現状把握力」。
今のありのままの自分と対面するのは怖かったりするんだけども
それを理解しないことには自分に足りないものが判らないし
足りないものが判らないのであれば、補うべきものも判るはずもない。
牡牛座は、自分に足りないものを見極めて
それを獲得するために
地道にコツコツ、獲得していくサインです。
「今の自分」よりももっと可愛くなりたい。
ならば、あのお店で売っている牡丹柄のワンピースを着れば
もっと可愛くなるかもしれない。
ちょっと高級だから今すぐには買えないけど
バイトをしてお金を貯めれば夏には買えるはず!
そんな事柄を示すのがこの領域。
この世界にある美しいものを
自分の装備にして身の安全を図っていくことになります。
・二十四節気=立夏(りっか)
サビアン度数=牡牛座16度〜30度
太陽視黄経が45度の時、
日本の暦においては「立夏」。
占星術においては「牡牛座16度」。
つまりは牡牛座の後半度数(16度〜30度)は
日本の暦上は「立夏」ってことになりますね。
立夏とは、読んで字のごとく
夏が立つ。
つまりは、日本の暦においては
この日から夏が始まることになります。
秋が立つ「立秋」は、毎年8月8日頃になるんですが
それまでの期間が日本の暦上では夏。
占星術の暦においての夏の始まりは
太陽が蟹座1度に入った「夏至」からで
この立夏の期間は「春の盛り」の最後を司る領域。
次の双子座は「春の終わり」を司るので
日本の暦の季節観とは、ズレがありますね。
確かにまだ夏というには早いから
占星術の暦の方がしっくりくるかもです。
・七十二候=蛙始鳴(かわずはじめてなく)
カエルの大合唱は「愛の歌」。
パートナーを探し求める、求愛行動なんですってね。
大きな鳴き声でアピールすることでメスを引き寄せるんだそうです。
つまりは繁殖するのに、いい季節になったということ。
月明かりの下
田んぼのお家で
自分なりのオリジナルソングを披露する季節になります。
・サビアン度数=牡牛座16度〜20度
牡牛座15度までの前半戦が
一般的な五感を成長させる領域だとしたら
16度からの後半戦は
自分なりの知覚を形成し
自分なりのセンスを磨いていく領域になります。
みんなが持っている五感というのは、
見たまま、聞いたまま、触ったままの
「今そこにあるもの」の、ありのままの現実的な姿を認識するための機能。
つまり「感覚」とは
そのものを映し出す写真のようなものなのですが
「知覚」というのは
そこに自分なりのオリジナルの感性が加わったものです。
見たままそのままの姿を捉える写実的な絵画が、五感をフルに活用して描かれるのだとしたら
見たまま感じたままに自分の色を加えて描く絵画は、知覚を使用して描かれます。
牡牛座15度から20度は
そんな自分なりの知覚を磨いていく領域。
ちなみにこの知覚は
自分の体験や記憶で出来上がります。
つまりは、五感機能と記憶が結びつき
自分なりの独特の感性が生まれるということ。
カエルが自分なりの声で感じたまま自由に愛の歌を歌うように
自分なりのカラーを身につけていくのです。
・七十二候=蚯蚓出(みみずいずる)
土いじりをしていてミミズが出てくると悲鳴をあげて逃げてしまうほど
苦手なんですが
土を食べ、粒状の糞を排出し、
それが土壌改良の役に立っているというのを知ってからは
遠目に尊敬の眼差しで見れるようになりました。
とは言っても
その姿が、恐ろしいので
まだ愛でることは出来ないので
ミミズが出ずるこの時期の前にお庭の掃除をしておこうと
そんな目安にしています。
土のサインの牡牛座の時期に
土壌改良のミミズが出てくるなんて
何か繋がりがあるようで楽しいですね。
・サビアン度数=牡牛座21度〜25度
自分だけの知覚の扉が開き
オリジナルの感性で
この世界を楽しんでいくのがこの領域。
自分の心がトキメクものを手にするために
積極的に社会と関わっていく力を発揮します。
心が満足するようなものをチョイスしていけるので
幸福度が高くなり
心に余裕も生まれ
社会に豊かさを還元していく力が育ちます。
ミミズが土に豊かさを還元すると
その土に住まう植物などは助かりますが
それと同じように
人間も自分の住んでいる土地に税金として還元するのなら
豊かな地域が生まれます。
牡牛座25度はそんな様を描いた「公共の公園」。
相互依存で生まれる豊かな社会が形成されていくのです。
七十二候=竹笋生(たけのこしょうず)
地域差がありますけども
2月から5月頃までが、たけのこのシーズン。
しかしながら、竹って改めて見てみると不思議な植物ですよね。
神様が、人間のために与えてくださったんじゃないかって思うくらい
いろんなふうに用いることができる材質を持っています。
茎が木質化するから頑丈なので
家になったり、物干し竿になったり、武器になったり
ガムランになったり、器になったり、
生活を楽しむインテリアに使用されたりと
アイデア次第で無数の可能性を与えてくれるものです。
また、食べても美味しい。
タケノコご飯やら煮物やら、
新鮮な美味を堪能することができます。
そんな万能な竹の赤ちゃんが土を破って顔を出す
ありがたい季節になってます。
・サビアン度数=牡牛座26度〜30度
牡牛座の最後の領域は
次に訪れる双子座王国への扉を目指して進んでいく領域です。
双子座で刺激されるのは「知性」。
その準備をするかのように
自分のセンスのアンテナが反応するものに好奇心を発揮して
「外の広い世界」へ興味を向けていきます。
五感で楽しめるものって言ったら
音楽や絵画などの芸術もそうだし料理もそう。
洋服や、アクセサリーなどの小物にインテリア。
そんなものにセンスを発揮して
他者に披露し、自分の世界を広げていく。
一本の竹を
自分のセンスで美しい工芸品にしたり
楽器にして音楽を奏でたりするように
自分が美しいと思うものを作っていく。
美しいと思う道を進んでいく。
牡牛座の支配星である「金星」の力を
大いに発揮して
世界を美しく塗り替えていく領域になっています。
・二十四節気=小満(しょうまん)
来月6月6日の「芒種(ぼうしゅ)」までの約15日間を
暦の上では「小満」と呼びます。
「小満」は太陽黄径60度。
占星術においての太陽黄径60度は双子座1度。
つまりは春の終わりの双子座がスタートする季節ということになりますね。
双子座は「柔軟宮」に分類されていて
何が柔軟なのかって言ったら、気候の変化。
春の気候に夏の気候を取り入れて空気を掻き混ぜ
暑い夏へ向けての準備する季節です。
牡牛座が
春の心地よい気候を安定させる力を持っているのであれば
双子座は、夏を迎え入れてしまうので
暑い方へ向かう変化をもたらしてしまう。
牡牛座からしたら、そんな変化は嫌いなわけですが
季節は進んでいくので仕方がありません。
「小満」とは
陽気が良くなり
「万物の成長する「気」が次第に増して天地に満ち始める」という意味。
牡牛座の時期は
新しいものをもたらす「気」というものがまだなかったけれども
双子座の季節になると「万物が成長する気」=「夏の気」が入ってくるんですね。
その「新しい気」を受け入れる柔軟さを持っているのが双子座。
春を終わらせる役目を持っています。
・七十二候=蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
美しいシルクの糸を生み出す養蚕は
約5000年の歴史があるとか。
ということは
占星術の歴史と同じくらい古い起源を持つということになりますが
そんな時の流れの中でカイコは家畜化され、
人がいないと生きていけない生態となってしまったようです。
野生には生息せず
人と共に生きてきたカイコの成虫は蛾になるんですが
意外にもモフモフで可愛い。
〜カイコが天使かって思うくらい可愛い〜 (まとめNever 外部リンクに飛びます)
お金になる絹を作るし
噛んだり刺したりしないし
可愛いしっていう蛾がいるだなんて
俄然、興味が湧いてきますよね。
そんなカイコの幼虫が
人に与えられた桑を食べてスクスク育っていく季節になります。
*サビアン度数=双子座1度〜5度
双子座は
12サインの3番目を司るサイン。
人間の成長段階でいえば
人と話すことで単語や日本語を覚え
自分の思いを相手に伝えていくようになる段階を双子座と呼びます。
牡牛座の領域が
肉体の成長、及び五感機能、知覚の成長だとするのなら
双子座の領域は
知性=思考回路の成長段階。
この季節、
木々や植物の枝葉がグングン伸びていくように
脳の思考回路の回線がグングン伸びていく。
この世界を好奇心で眺めればそこに生まれるのは
それが何かを「知りたい!」という欲求。
「知る」ために
よくそのものを観察したり
人に話しを聞いたり
本を読んだり。
そうすることで伸びていくのが知性の枝葉。
そんな双子座のスタートを飾る1度から5度の領域は
「知性」の土台をなす
知的好奇心を発揮することから始まります。
長い時感をかけて人とカイコが交流し、有益なものを生み出してきたように
好奇心を発揮して他者と交流し、
必要な情報を集めていくのです。
・七十二候=紅花栄(べにばなさかう)
江戸時代の口紅が
紅花で作られていただなんてとても素敵ですよね。
「小町紅」と呼ばれていて
今でも舞妓さんが使用しているそうですが
花の色を口に塗るなんて風流を感じてしまいます。
発祥は古代エジプトで、紅や染料として使用されてたそうですが
防虫効果もあるらしく
棺桶の中に王様のミイラと共に紅花の花束が添えられているほど
大事にされてきた花のようです。
シルクロードを渡り「紅花の文化」が日本にもやってきたわけですが
そんな紅花が咲き誇るのがこの季節。
花を乾燥させたものは生薬になったり
お灸としても活用されるらしいですよ。
多義に渡り人の暮らしに役立つ植物のようです。
*サビアン度数=双子座6度〜10度
双子座6度から10度の領域は
双子座的な視野を磨く領域です。
双子座の視野は
多角的で論理的な視野です。
外部の情報を
理屈で考えて把握していくので
思考回路が磨かれ
基本的な知性が発達します。
次から次へと興味を惹かれるものを「知る」ために
情報を収集し
また、その情報を必要としている人に流す。
つまりは情報を流通させていく力を司っています。
紅花がシルクロードを経由し世界中に広がり
多様な恵みを与えてくれるように
多角的な視野で情報を集め拡散し
基本的な知性の枝葉を伸ばしていくのです。
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