code.No270
射手座30度 「法王」
The Pope.
思想や知識を染み込ませるように広めていく・信仰の人
🌟Keyword・エネルギー
「神聖さ」「尊厳」「信仰」「宗教」「哲学」「精神性」「地位」「カリスマ」
🌟30度 (柔軟宮)
*火のエネルギーを吐き出す度数
例えば、
私たちを動かすために必要な動力が
「風力、地熱、火力、水力」というエネルギーだったとして
そのエネルギーを貯めておく充電池を身体のどこかに持っているとしたら
射手座であれば「火力発電」のような「火のエネルギー」を
自分の充電池に充電して動いていきます。
射手座最初の方の度数では、このマイ充電池に「火のエネルギー」を
勢いよく充電させていくのですが
射手座最後の方の度数では
次のサインに向けて充電池を空にして明け渡すために
貯まっている「火のエネルギー」を吐き出す作業に入ります。
28度でエネルギーの流れを変換して吐き出す準備を始め
29度ではいよいよ
「火のエネルギー」を吐き出す作業に入り
30度では全部、放出して空にする。
残っている「火のエネルギー」を全部吐き出して空っぽにするために
射手座が培ってきた「火のエネルギー」全部を使い尽くすのです。
🌟ドデカテモリー
*蠍座
蠍座の「信念の力」を使用して射手座に新しい方向へと向かう力を与えます。
🌟射手座30度の可能性のある日付け
12月21日、22日、23日
🌟目指す方向性
・現実的な生活の中で精神性を発揮していくこと。
・精神的な教えを軸にした生活を心がけること。
・特定の人と交流するよりも大勢のいろんな人と交流していく場を作ること。
・来るもの拒まずに受け入れてサポート、ケアしていくこと。
・自分が培ってきた精神性を広め教えていくこと。
・豊かな人生を歩むための教えや知識を探求していくこと。
・目には見えないけれど、この世界にある伝統的で普遍的な価値のあるものを大事にしていくこと。
・「人間が生きていくために必要な永遠の哲学」を学び、伝えていくこと。
・信仰心を持つこと。
🌟この度数の人の特徴
・カリスマ性のある人。
・華やかで目立つ人。
・来るもの拒まず的な姿勢。
・器の大きな人。
🌟この度数のエネルギーを使用している時
・人々の精神的な支えとなるカリスマリーダー。
・華やかで品のいい自分を演出して人々に影響を与えようとしている時。
・信仰心が心を強くしてくれるのを実感した時。
🌟シンボル考察
*冬前の説法
30度は射手座の最後を飾る度数です。
次の度数はもう山羊座1度なので、
射手座の体験はこれでもう本当に終わり。
ということで、最後の最後に、
今まで築き上げてきた射手座の資質を引けらかすかのように、派手に振る舞うのが30度。
射手座のエネルギーを全部吐ききって次へと進んでいきます。
ちなみに山羊座1度は
本格的な冬の初まりを告げる「冬至」の日。
射手座は「秋から冬へと移り変わる季節」だったんですが
山羊座は「冬を始めて、冬を形成していく季節」。
射手座29度は
本格的な厳しい寒さが訪れる冬を目の前にして
最後の最後に念のため。
冬を乗り切るための
教訓や心構えや知識を携えている「法王」がやってきて
直々に教えてくれるという、ありがたい度数なんです。
今でこそ、
便利な暖房器具や防寒グッズのお陰で
冬もそれなりに快適に過ごせるようになりましたが、
そんな商品が、まだ少なかったその昔。
多くの生き物が、冬を乗り越えるために苦労しているように
人間も、冬を乗り越えるのは大変で、
いろんな工夫で寒さを凌いできたはずです。
例えば、
縄文時代の冬の生活なんて、相当、厳しかったんじゃないのなんて思いますが、
人々の工夫や知恵で、住居の中は暖かくて快適だったとか。
竪穴式住居内で釜の火を焚けば、20度前後にまでなるようで、
一応、暖かな環境を手にすることができてたそうなんです。
様々な工夫や知識や知恵を結集して
人々は厳しい冬を越してきたわけですが、
この「知恵の結集」が射手座。
射手座の「火」は
冬を快適に暖める火なんです。
人類は「火」を手に入れたことで
厳しい冬を乗り越え、危険な生き物から身を守り、
食料を調理することができるようになり
豊かに発展してきました。
射手座の火のエネルギーは、
人類に豊かさをもたらした
プロメテウスが人類に与えた「火」なんです。
季節で言えば、
冬を乗り越えるための知恵や工夫が射手座ですけども、
人生で言えば、
辛い状況や、人生に迷った時に
指針となるような思想や精神性を提示するのが射手座の役割。
人々が豊かで幸福な人生を歩めるために必要な教えを探求し
それを広めていくのが役目なのです。
*リーダーシップ
牡羊座と獅子座は、
射手座と同じ「火のエレメント」のサインで、
内なる魂を燃やしてこの世界に関わっていきます。
射手座の火は「プロメテウスの火」ということで
文明と発展をもたらす火ですが、
牡羊座の火は「魂の火」で
獅子座の火は「自己表現の火」。
「火」ってやっぱり目立つじゃないですか。
なので、火のサインはどれも
リーダーシップ抜群の王様気質を持っています。
王様って
赤い服を着てるイメージがあるから
なんかそれだけでも「火」っぽいし。
「我は、我が王国の王様なり!世界は自分のもの。世界は自分で作るのだ!」
と「自分王国」の王様に君臨するのが牡羊座ならば
「私は、この世界の王となるもの。皆の者!私の力を讚えよ!」
と、周囲の人の賞賛を浴びて頂点に立つ「一国の王」が獅子座です。
「迷える子羊たちよ。
私の話をよく聞きなさい。人生の道には辛く厳しい冬のような時もある。
しかし、それを乗り越える力を私たちは持っているのを忘れてはなりません。」
と、人生の法を説く「法王」が射手座ですよね。
そもそも「法王」とは
宗教上の最高指導者などを示す言葉です。
日本だと「聖徳太子」のことを
「法王」と呼ぶこともあったそうですが、
一番、イメージしやすいのは「ローマ法王」ですよね。
「Pope」という単語は、
「法王」「教皇」と、どちらの意味もあるのですが
日本のカトリック協会においては
「法王」よりも
「教える」という意味が含まれる「教皇」の方を使用しているようです。
「法王」だと、「法の王様・法の権現」的なイメージになりがちで、
それだと誤解を生むからです。
「教皇」という言葉の方が
「精神的指導者」という役割をよく表しているということで
マスコミ的にも「教皇」に統一してほしいそうですよ。
なので、この度数の日本語タイトルも
「教皇」が方がしっくりくる方もいるかもしれませんね。
射手座のリーダーシップは、
精神的な事柄を教えて導く指導者的なリーダーシップなのです。
*地に足を着けながら精神性を発揮する
「どうしたら人間は幸福に生きていけるのだろうか?」
なんてことを探求するために、
王子という立場を捨てて出家したブッダの
悟りを得るまでの物語が射手座15度までの体験だとしたら
悟ったことを、世間に教え広めていくのが
15度から30度までの体験ということが出来ます。
最終的には
多くの人が集まる大きな組織となり、
多くの人が認める「宗教的指導者」となって
世界中のみならず、
後世にまでその尊い教えを広めていく体系が出来上がりました。
次のサインである山羊座は
「大きな組織」のシステムの中で
野心を持って成功を掴み取る体験領域です。
射手座は、
そんなことに、全く興味を示してこなかったんですけど、
山羊座1度を目前にしたこの度数では
「大きな組織」の中に落ち着きます。
その大きな組織は
射手座らしく宗教的な組織なわけですが、
こうすることで、次のサインへとすんなり移動していくことが出来るんです。
つまりは
地に足をしっかりとつけて、現実的な方法で、
自分が培ってきた精神性を広め教えていくことに関連してきます。
何かしらの宗教の信者となり、
その教えを伝えていくこともそうだし、
スピリチュアル的な教えを学び、それを広めていくこともそう。
心理学的なことや、自己啓発的な事柄、哲学的な人生論、
自然科学や脳科学に、社会に秩序をもたらす律法。
人々が豊かに暮らせるための知識や方法を
一般大衆に向けて伝えていく時もこの度数のエネルギーは活躍しています。
厳しい冬が来る前に、
私たちにはそれを乗り越えるための力があるということを、
多くの人々に知ってもらうのです。
*カリスマ性
現ローマ教皇の役割は二つあって、
カトリック教会の長として宗教上の権威と、
バチカン国の国家元首として国際法上の権威の両方を保持しています。
つまりは
人としてどう生きるべきかという道を示す精神的教えの「宗教」と
社会の秩序を守るために必要な
人としての道徳心や良心に基づいて構築された「法律」を受け持っているのですが、
「宗教」も「法律」も射手座が示す事柄で
この二つを併せ持つローマ教皇という立場は、まさに射手座そのもの。
教皇って、圧倒的な存在感でやっぱりカリスマ性がありますよね。
上質な衣装も一役を担っているのかもしれませんが、
「信じているものがある」「正しい教えを知っている」という、信じる力が強力なんです。
信仰心のある人が持つ、堂々とした自信が、
静かな情熱となって品の良いオーラを生み出すのかもしれません。
「信じる」事柄がある人って言うのは、やっぱり強いんですよ。
「指針となる教え」という軸をしっかりと持っているのでブレることがないんです。
なので、話す言葉はまっすぐで力強く、
人を圧倒するようなパワーを発揮するんです。
射手座30度は、そんな自信に満ちた度数。
自分の信じる良き行いを体現するような生活をすることで
それはやがて、人々の良いお手本となります。
ローマ教皇の教えは実は口だけで
本当は贅沢三昧で腹黒い、なんてことがスッパ抜かれたら、
人々から支持されませんからね。
支持されないどころか、
キリスト教そのもののイメージダウンになってしまいます。
人々を教え導く「先生」や「講師」とかでもそうですけど、
組織から与えられたマニュアル通りに教える先生よりも
きちんと理解しそれを実践している先生に教えてもらいたいはず。
自分がきちんと、日々の生活の中で実践していてこそ、
その教えは相手に伝わるのだという心構えが
カリスマ性を生む自信を作ります。
神聖な教えに基づいた自分を作り出すことで
人々に影響を与えていくことが出来るのです。
*神聖な教え
悲しみにどう向き合ったらいいか。
人生にどう向き合っていったらいいのか。
そもそも、なぜ生まれてきたのだろう。
この世界はどんな仕組みで出来上がっているのか。
生命で溢れている地球とは一体何なのか。
この人生も宇宙の法則の一部なのか。
死んだら私たち人間はどうなるのだろうか。
生まれ変わりはあるのだろうか。
神という絶対的な創造者が
この世界のどこかにいるというのか?
このような
答えのないような答えを、どんどん追求して導き出すのが射手座
心や精神、気持ち、メンタルというものは目に見えないものですが、
それがいかに私たちの生活において重要な働きをしているかは、
もう誰もが知っていることだろうと思います。
本当の幸福は、自分の心の中にある。
尊い教えを知ったり、
理解することで心の世界を変えていけば、
どんな状況でも、私たちは幸福を生み出すことが出来る。
教皇が、
そのようなことを一生探求して実践していくように、
射手座30度も、
いくつになっても自分の知りたいことを探求して実践していく力を持っています。
大切なのは、
向上心と好奇心と想像力と希望。
射手座が思い描く未来はいつだって明るい。
明るい光の方へまっすぐに進む射手座の矢は
人々の指針となり、希望となるのです。
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