code.No 214
蠍座4度 「火のともったろうそくを運ぶ若者」
A youth holding a lighted candle.
種を継いでいくための神聖な儀式で結ばれる・種の番人
🌟Keyword・エネルギー
「依存」「信頼」「情熱」「親密さ」「儀式」「一体化」「忠誠心」「愛着心」「芸術」
🌟4度 (固定宮)
*行動原理を安定させる度数
蠍座は「感情の水」の力で、この世界を堪能する水のサイン。
自分を動かすバッテリー(充電池)なるものがあるとして
そこに水のエネルギーを満タンにさせて動いていくのですが
蠍座のスタートである1度では
「水のエネルギー」を一気に噴出させ、バッテリーを満タンにしました。
2度においては、満タンになったエネルギーを定着させるかのように
さらなる「水のエネルギー」を注ぎ込み、
3度においては、フルになったエネルギーを使用して行動を開始しました。
4度では、「水のエネルギー」という燃料で動く「行動力」を安定させ、
自分の中に定着させて浸透させます。
🌟ドデカテモリー
・射手座
射手座の「普遍的な叡智」を使用して、蠍座の感情に安定を与える。
🌟蠍座座4度の可能性のある日付け
10月26日、27日、28日
🌟目指す方向性
・深い関係の人と共同で人生を開拓していくことで感情が安定する。
・心身ともに一体化できる信頼できる相手と共に生きること。
・「種を継ぐ」ということに意識向け誇りを持つこと。
・人と深い繋がりを築くこと。
・キャンドルをつけてリラックス。
・心が満足すること、充足することを行うこと。
・自分にとっての神聖な儀式を持つ。
(例えば、「パワーを安定させるための儀式」として週に1度、ロウソクをつけてお風呂に入るとか。)
🌟この度数の人の特徴
・仲間意識が強く親密な関係性を好む。
・執着心やこだわりを持つ。
・深い関係性で満たされる人。
・相手に忠実な人。依存体質な面も。
🌟この度数のエネルギーを使用している時
・愛する人との初めての夜。
・ロウソクを灯してリラックスしている時。
・「パートナーと心身ともに一心同体」という安心感を感じながら生活をしている時。
・夢中になっている事柄を続けることで安心感を得ている時。
🌟シンボル考察
*愛を育む家
4度は1度〜3度で出来上がった運動原理を定着させて安定させる度数。
1度から3度の領域では、
特定の人と親しくなるためのステップが描かれていたのですが、
4度では、その関係性を安定化させるための行動が描かれています。
安定した場所で愛を深めていくのです。
蠍座3度は、家の新築を祝う「棟上式」というシンボルでしたが
蠍座4度は、共同作業で完成させた家に入居した。
愛の住処に住み始めるんです。
部屋の電気は消しているのでしょうか。
薄暗い部屋の窓から見える明かりは、炎のようにユラユラと揺れています。
きっとロウソクを灯してのディナーが始まるのでしょう。
ロマンティックな夜を過ごすために、
ロウソクの魔法の力を借りているのです。
ロウソクの灯りは、本当にロマンティック。
暗闇の中。
頼れるのは小さな炎。
炎が作る影は優しく、
火が揺れるたびに、部屋の中の壁に映る二人のシルエットもユラユラ揺れて。
こんな夜は、二人の距離をぐっと縮めるきっかけとなることでしょう。
より親密な関係性に至るための儀式。
ディナーが終わって、
おしゃべりをして、
沈黙が部屋に訪れたら、彼がそっと息を吹きかけ炎を消せばいいんです。
二人が初めて結ばれる夜。
身も心もぐーっと近づく夜の儀式。
このシンボルはそんな様子を描いたシンボルになっています。
蠍座は、特定の人(特定の事柄)と
身も心も分かち合うような関係性を求めています。
そうすることでしか味わえない体験があるのです。
一人の人との関係性、
または特定の事柄に没頭すること。
この二つには共通点があって、
どちらも、対象物に、一生懸命になって夢中になります。
一つ前のサインの天秤座は
いろんな人と、広く浅く人付き合いをする方法を示しているのですが、
蠍座は、一人の人と深く深く付き合っていく方法を示すサイン。
天秤座はスマートに人間関係をこなすのですが、
蠍座は泥臭く人間臭さ全快で人と向き合っていくのです。
理性や計算なども吹っ飛んでしまうくらい、のめり込むからこそ味わえる感情。
一人の人と結ばれる喜び。
一緒に共有できる感動。
相手のことを自分のことのように心配できる共感力。
そんな素晴らしい感情体験に始まり、
愛するが故の悲しみや苦しみ。
独占欲が生み出す嫉妬や憎しみ。
いつの間にか愛情は情念で絡みあう関係性になり、
お互い依存しあい苦しみのループにはまる。
このような恋愛小説のような体験は、すべて蠍座の領域。
深い人間関係でしか味わえない感情や体験を通して、
自分の人格を統合して成長していくのです。
*新婚初夜
つまりざっくばらんに
簡単にいえば
この度数はまるで「新婚初夜」のよう。
「同じバスツアー」で知り合った人と(蠍座1度)
いろんな話をするうちにぐっと心の距離が縮まり(蠍座2度)
結婚することになって協力しながら家を建てる(蠍座3度)。
そして
新築の家で、二人は初めての夜を共に過ごすことになり
愛の儀式のためにロウソクを灯しているんです。
愛する人と結ばれる体験は
相手がいないと出来ないわけで
いくら自分が好きになったからといって、
相手からも好きになってもらわないとならないわけで
そうやって考えると、なんか、とても難しいことのように思えますが
私たちはみんな、そんな体験をした両親から生まれてきたわけだし
はるか昔から命は、そうやって繋がってきました。
つまり
とても神聖な行為なんです。
とても大事な事柄なんです。
ある意味、
私たちはこのために生まれてきたと言ってもいいくらいなんです。
恋愛での遊びでのセックスなら獅子座が示すのですが
命を継いでいくための神聖なセックスは蠍座が司る事柄。
次の世代を担う子供を作るのは
社会貢献でもありますからね。
天秤座から魚座までの領域は
「大人の自我」を育てていく領域なんですが
大人として社会に貢献していく人格を磨いていきます。
蠍座の場合は、
一人の人と深く関わって豊かな人格を磨き
また、一心同体とも言えるその人と
次の世代を引き継ぐ子供を作る。
そんな責任を持った
大人としての体験が描かれています。
蠍座4度は
子供を作るための神聖なセックスを司るエネルギー。
命を繋いでいくために必要な体験なのです。
*情熱の炎を高めて一体化
蠍座は内に秘めた情熱を持っています。
それはチラチラと揺らめくロウソクの炎のような静かで美しい情熱。
この情熱のロウソクの炎は
一体化したい対象が見つかった時に灯される炎です。
つまりは「何かに没頭して一体化したい」と思ったら、
静かな情熱を持つロウソクの炎が点火されるんです。
静かに距離を縮めるかのように。
じっくりと相手を見据えるかのように。
夜を照らしてくれるロウソクの炎は、
集中力とリラックス、
安心感をもたらしてくれます。
天秤座4度においては
「キャンプファイヤー」の周りに仲間が集まり
親密な関係を築いていくシンボルでしたが
蠍座4度は
「ロウソクの炎」。
キャンプファイヤーは、複数の人との信頼を作るものでしたが
ロウソクの炎は、恋人同士のそれ。
距離がぐっと近づいているんです。
小さな炎の明かりを頼りに
寄り添うように近づく二人の距離。
二人きりの空間に安心感を見出すとき、
二人の関係性は絶対的なものになります。
信頼できる相手と
お互い助け合いながら進んでいく。
「一人じゃない。」という安心感を見出せるんです。
また、対象とするものは、何も人に限ったことではありません。
何かを勉強したい時、何かを追求したい時。
そのものに没入するくらい夢中になるとき、
ロウソクの炎は燃えています。
例えば、
なぜか判らないけど、執着心を持って懸命に筋トレに励んでいるとして
別に毎日、やらなくてもいいのに
毎日やらなきゃ気持ち悪いっていう人がいますよね。
毎日続けるのはしんどいことだけども
やることで満足感を味わえる。
満足感を味わうことで安心を得られる。
つまりは「安心を得たいが為に、毎日続ける」
という捉え方も出来るのですが
この度数はそのような時の情熱の炎と似ています。
対象物と一体化する時間を設けることで安心するんです。
精神的に満足できるんです。
心の充足度を、日々の糧として
何よりも大事にしていくのです。
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