目次
1 ホロスコープの360度の円
占星術で使用する「ホロスコープ」は360度の丸い円で出来ています。
360度の丸い円は、12分割されていて
一つ一つ星座の名前が入っています。
牡羊座から始り魚座まで。
全部で12個の星座の小部屋があります。
一つのサイン(星座)は30度。
30度が12個あるということで360度。
丸い円で出来ているものと言ったら他にも沢山ありますが
例えば環状でできている山手線。
現在、山手線には全部で29駅ありますが
駅によって個性があります。
渋谷で降りれば若者の街を楽しめますし
新宿で降りれば不夜城体験が待っている。
上野で降りればパンダがいて
新橋で降りればサラリーマンの集う居酒屋がある。
それぞれ個性があって
降りる駅によって違う体験を楽しめますが
ホロスコープの12サインの区切りもこれと同じようなもの。
山手線に電車が何本も走っているように
ゾディアック(黄道12宮)の丸い円にある線路を
太陽系の天体が順番に規則正しく走っていて
止まる駅によって違う体験をする。
木星が乙女座という駅に泊まっている期間は
清潔なオフィスが立ち並ぶような街で味わえる体験を。
次の天秤座という駅に移動したのであれば
パーティー会場が沢山あるような街で味わえる体験を。
12個の個性的な街が用意されている山手線のようなものが
ゾディアックの12サインなのです。
一つのサインは30度。
太陽であれば1日で約1度進むので約一ヶ月ほど同じ駅に停車して
その街ならではの体験を味わうことになります。
例えば太陽が
双子座に到着して街に降りた時
好奇心を刺激するものが溢れている活気のある街だということに気づくことでしょう。
太陽は約30日の間、
この双子座で過ごすことになりますが
だからと言って毎日、同じ体験をするわけではありません。
日によって違う体験をする。
例えば「バリ」に一ヶ月の旅行に行ったとして
異文化のバリという個性的な島に滞在しつつ
海に行ったり火山を見に行ったり街で遊んだりバイクに乗ったりと
いろんな体験を重ねるはずです。
それと同じように太陽も
双子座カラー全開の場所で日々、いろんな体験を重ねて
双子座という場所を理解していく。
1日1日違う、感動体験を重ねていくのです。
2 1度1度に意味がある
「ホロスコープの360度の円は、1度1度に意味がある」
ということは昔から言われていたことです。
例えば
初期度数は若い度数で勢いはあるけれども無茶をする度数域だ
とか
29度は涙の度数で葛藤をもたらす
とか
後半度数は成熟した老人のような度数だとか。
昔から
度数によって変化する色合いを
という方法で説明することが出来ましたが
1度1度の意味を明快にしたものはありませんでした。
1度1度の意味を
はっきりと言葉にして定義づけるにしても
360個もあるので、難儀な研究です。
おそらくは
はるか昔からそれを成し遂げようと奮闘してきた人もいることでしょう。
しかし
せっかく編み出した360個の意味も
世に出なければ埋もれてしまいます。
1925年のアメリカで
それを成し遂げた人がいます。
それがサビアンシンボルの生みの親
1度1度に
抽象的な詩文で
度数の個性を表すタイトルをつけたのです。
例えば
魚座1度 「公共の市場」
魚座2度 「ハンターから隠れているリス」
このような感じで
360個の詩文が
360度、全てに当てられている。
まるで度数のキャッチコピーのように
その度数の意味合いを示す言葉としての
サビアンシンボルが出来上がりました。
3 つまりサビアンシンボルとは
つまりサビアンシンボルとは
ホロスコープの360度の丸い円の
1度1度全ての意味を教えてくれるものです。
同じ牡牛座生まれであっても
度数が違えば
違う使命が待っている。
例えば
牡牛座1度生まれの人であれば
「受け継いできた肉体の資質を活かしてこの現実世界を楽しむ」
という使命があるのであれば
牡牛座16度生まれの人の場合だと
「目に見えない事柄の価値を知ること」
が使命になります。
このように
より詳しく自分のホロスコープを紐解くために有効なツールが
サビアンシンボルなのです。
4 サビアンシンボルは360個の普遍的な法則
私は長いこと
サビアンシンボルについて探求しているのですが
判ったことがあります。
それは
サビアンシンボルとは
「私たちが生きるにあたって
いつの時代もどこにいても変わることのない
人生の普遍的な法則が描かれている星の教え」
だということです。
例えば牡羊座の30度の領域であれば
「自我を取り戻す方法」
ということで30個のステップが描かれていると言えますし
牡牛座の30度の領域であれば
「日々の暮らしを楽しむための方法」
ということで30個の項目があると言える。
山羊座であれば
「社会において成功するための方法」
と言えるし
天秤座であれば
「社交上手のススメ」という言い方もできるでしょう。
このような視点でサビアンシンボルを活用するのであれば
星が示す12通りの法則を利用して自己啓発することができます。
5 360度の自分の丸い器を大きくする方法
また、サビアンシンボルは
私たち人間が
地球上の人生において体験することができる
360個の事柄が描かれているとも言えます。
これはホロスコープです。
誰もがこの丸い器を持っています。
つまりは
360度の全ての体験を経験できる器を持っているということ。
しかし生まれた時の天体の配置によって
よく使用する部位が限られてきます。
上記のホロスコープで言えば
5ハウスの射手座の領域と
8ハウスの魚座の領域をよく使用する人
ということができます。
360度の器を持ってはいるけれども
限られたエネルギーを
好んで使用すると言えるのです。
人によって形態の違う
生まれた瞬間のホロスコープは、
このように自分がよく使用する部位を示しているのです。
しかし
私たちは全てを体験することができます。
トランジットやプログレスの太陽や月、
他の天体の動きを追うことで
360度グルリとまるまる体験できるのです。
トランジットやプログレスの天体のサビアンシンボルを意識して
自分の中にそのエネルギーを取り入れていくことで
器はどんどん輝きを増し大きくなっていきます。
例えば
こんなふうに
自分の得意とする場所だけ使用していたところ
全部を一通り体験することで
こんなふうに全てが光だす感じ
ぼやけていた輪郭が
どんどん濃くなり
器が大きくなるのです。
360度の器を全て体感として経験すると
いろんな人の行動原理がなんとなく判るようになり
相手の価値観がだんだんと理解できるようになります。
人それぞれ、
違う視野を持っていること。
違う価値観を持っていること。
同じ体験をしたとしても
人によって、その反応の仕方、捉え方が随分違うこと。
このようなことを理解することで
細かい違いが気にならなくなります。
許容範囲が広がって
器の大きさを発揮できるようになるのです。
また、
斎藤一人氏・柴村恵美子氏著の「器」という本では
「器の大きな人」という場合の「器」を
このように定義づけています。
「器とは
自我というフィルターを外した、人間的な正しい考えのこと」
つまりは、
自分の考えに固執するのではなく
普遍的な法則を軸に考えて行動することができる人のこと。
ゾディアックの360個のサビアンシンボルは
人生の普遍的な法則です。
一つ一つ丁寧に
体験していくことで
器は大きくなり、
大きくなった器は
宇宙時計の歯車となって
調和と愛を刻んでいくのです。
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コメント
こんにちは。今年からサビアンを学び始めて、太陽の動きと一緒に毎日1つずつ読ませていただいています!とても参考になり、ありがたいです。
度数の捉え方で質問があります。
①ドラゴンヘッドや逆行などではプラス1をせずそのまま読む、という説がありますが、サインの0度台の場合には、前のサインの30°になるのでしょうか?それとも1°?
②1度の中でも前半と後半があり、場合によっては前半のほうが当てはまっていそうだなぁということや、ドラゴンヘッドや逆行でも、たとえば10.59=ほぼ11°の時は11に近いんじゃないかと思います。
どちらも絶対的な正解はなくて感覚的なものだとは思うのですが、お考えをお聞かせいただけると嬉しいです。
コメント、ありがとうございます!
私見ですが、太陽の動きと追っていくと、理解しやすくなりますよ。占星術って「暦=時間」なので。
❶ドラゴンヘッドの度数の捉え方、いろいろあるのですが、私は、松村潔先生が書かれていた本を参考にしています。
それによると、ノード軸は、常に逆を向いて移動しているので、プラス1度せず読む。と言うことです。
でも、おっしゃる通り、サイン0度の場合。悩みますよねーーーー。
サイン跨ぐと意味合い変わってくるし。
私の場合は、サイン0度は、前のサインの30度をメインシンボルとして捉えて、前後の度数も取り入れて読むようにしています。
テイルは元から持っている資質なので、テイルで検証して、どちらがピンとくるのか検証するのがいいはずです。
❷そうなんですよーー。度数で読むのは、そういう度数の捉え方の細かいところで疑問が生まれてくるので悩ましいところです。
そもそもプラス1度せずに、そのままの度数で捉える方もいらっしゃいますし、捉え方は人それぞれの好みの部分があるんですね。
「絶対にこうしなければならない」といモノがないので、それはそれでまたやりにくかったりして。
なので、自分で「私はこうする」と決めて読んでいくのが一番、いいのかと思います。
ちなみに私の場合は、プラス1度した度数をメインシンボルとして捉え、さらに細かく読むのなら、
前の度数を「すでに持ってる資質」、プラス1度の度数を「メインシンボル」、次の度数を「目指していく資質」と言う3度読みと言う方法を取り入れてます。
つまりは、どれも間違いではないんですよね。
ネイタル天体の逆行天体を、プラス1度しない数字で読んでたのですが、最近になって、逆行天体もプラス1度したほうがしっくりくるなーという考えに至り
今後の発信は、プラス1度した数字にしようと思っているところです。訂正するの申し訳ない気持ちになります。。
こんなふうに変わってしまうこともあるようなものなのですが、3度の範囲内であれば問題はないので自由に捉えて大丈夫です。
丁寧に回答頂き、ありがとうございます!
「テイルで検証」「3度読み」の方法も、なるほど〜と思いました。人それぞれの感覚や体験によっても変わるのかもしれませんね。確認・検証しながらやっていこうとおもいます。
「3度読み」で読む部分は増えますが、覚えたいのだから一石三鳥ですね〜。
これからも楽しみに読ませていただきます。
そういえば、全部の天体の度数を必ず3度読みしているわけではなく、狭間の度数や、ピンとこない度数に関して3度読みをしています。
あと、メイン度数を味わい尽くした後、「前後も読んでみよーー」的な感じで、3度読みしたりしてます。
意味は繋がっているので、面白いですよ!!
参考になったのなら嬉しく思います。ありがとうです!