code.No196
天秤座16度 「流されてしまった船付き場 」
A boat landing washed away.
自分の感情や衝動、本能の声に耳を澄ませる・自分と向き合う人
🌟Keyword・エネルギー
keyword
「小休止」「猶予」「延期」「休み」「エネルギーバランス」「本能的な力」
🌟16度 (活動宮)
*対立する要素が流れ込んでくる度数
天秤座の180度、真反対に位置する「牡羊座」のエネルギーが侵入してくる度数です。
真反対に位置するサインは、鏡のサイン。
天秤座の行き過ぎを防ぐために、
鏡のサインの資質を取り入れることで、調整していきます。
🌟ドデカテモリー
・牡羊座
牡羊座の「自分の本質」を利用して、天秤座に新しい視点を投げかける。
🌟天秤座16度の可能性のある日付け
10月8日、9日、10日
🌟目指す方向性
・一人の時間を設けて自分の心の声に耳を貸すこと。感情と向き合うこと。
・自分の内なる欲求の衝動をないがしろにしないこと。
内なる衝動が、自分に何を伝えたがっているのかしっかりと理解して解消すること。
・人との距離感を、相手にとってではなく、自分にとって居心地の良いものにすること。
・気づかない内に対人関係で疲れやすいのでヒーリングやカウンセリングなどを利用する。
または、施術できる側を目指す。
・自分のエネルギーのバランスに意識を向けること。
🌟この度数の人の特徴
・思いやり深く共感能力に優れている。
・優しく親身になれる人なので、振り回されることも。
・人に影響されやすい。
・のんびりしていて、人情味がある。
🌟この度数のエネルギーを使用している時
・対人関係が億劫で引きこもっている時。
・人に振り回されたと感じて、疲れ切った時。
・自分の心をゆっくりと回復させるためにのんびりしている時。
・自分の欲求の声を素直に受け入れてる時。
🌟シンボル考察
*自分の港
16度から20度までは、
天秤座の資質を強化するために反対の資質を取り入れる領域。
真反対の資質が入り込んでくることで、
新しい視野を取り入れていくことになります。
その手始めの16度では、
真反対に位置する牡羊座の資質が流入して、
天秤座のスマートな対応力がかき乱されることに。
激しい嵐が訪れたのでしょうか。
船着場が流されてしまったと。
海に出ている船は陸地に戻ることができず、
また海に出たい人も船を出すことができず。
船着場が失くなったことで、足止めを食らう人が出てきます。
この船着場を壊した自然の脅威は、牡羊座エネルギー。
牡羊座を支配する火星の雷が壊してしまったのかもしれません。
海と陸地を結ぶ船着場を破壊して、
一旦、小休止しましょうと言ってるかのよう。
細かく気を配り
人の心を優先させてばかりいる天秤座に、
「自分の心もケアしてあげなよ」とでも言いたげな。
人の視線でしか
自分を測ることができない天秤座にストップがかかるのです。
天秤座は、「人の視線」を自分だと判断するサインです。
「人が思う自分像」で自分を確認するんです。
なので本当の自分(セルフイメージ)を見失いやすい。
本当の自分は、しっかりと自分の中にいるのに
人が捉える自分のイメージや印象を自分だと思い込んでしまうんです。
私のことを教えてくれるのは、私以外の人。
その人が自分の存在を認識してくれることで、私も私を確認できる。
要するに「相手目線」で自分を確認していくので
「自分目線」というものがおざなりになってしまうんです。
15度までの体験において
「相手目線」=「客観的な視野」を育ててきた天秤座が行き過ぎると
本当に自分の帰る場所を見失ってしまいますからね。
そんな行き過ぎを防ぐために
「主観的な視野」で世界と関わる牡羊座の資質を使用して、調整するんです。
「相手目線」を価値観の優位にしてきた天秤座が
「自分目線」という自分の心のベースになる港を失ってしまったことで
気づきを与えられるのです。
*人の視線の呪縛
天秤座は、場の調和を優先するばっかりに
優柔不断な姿勢で自分の欲求を引っ込めて、ストレスを貯めこみやすい面があります。
それとは反対に
牡羊座は自分の素直な欲求を表現できるサインです。
「あれがしたい」と思ったら、もう動いているような
衝動の力に素直に従うことができるんです。
天秤座だったら
「あれがしたい!」と思ったところで
「いやちょっと待てよ。今、私がそれを言ったらみんな戸惑うのではないか?
自己中な振る舞いなのではないか?気分を害する人がいるのではないか?」
なんてことを咄嵯に考えてしまって
自分の内から湧き上がる衝動の力に蓋をしてしまいます。
しかし
自分の内から湧き上がる衝動の声こそ、本当の自分の声。
人が評価した「相手目線」の自分ではなくて
自分だけが知っている「自分目線」の自分なんです。
例えば
みんなと食事に行くとして
咄嵯に「さっぱりしたものが食べたい!」って浮かんだとしたら。
それは言ってみれば肉体の声でもあって
身体がさっぱりしたものを欲しているわけですが
相手に合わせてその意見を引っ込めるということは
自分の肉体の欲求の声を無視していることになるんです。
さっぱりしたものを欲する肉体は、
もしかしたら何らかの体調の不調サインを送っているのかもしれなくって、
そんな中、人に合わせてコッテリしたものを食べに行ったら身体にこたえます。
つまり
天秤座は、自分の事をもっと大事にする必要があるのです。
牡羊座からしてみたら、
「なぜそんなに人の視線ばかり気にするのか」さっぱり判らないはず。
「客観的な視野なんていらない。
自分の目はここについているじゃないか!
自分のことは自分が一番よく知っている!」
と言わんばかりに
自分が捉えた直感や衝動を優先していくんです。
人と人が集うこの社会の中で上手に生きていくための知恵など、牡羊座には関係ないのです。
人の視線の呪縛から逃れるために
この度数は、一度、それを破壊するのです。
*こじらせ
天秤座の調和を保つ知恵はとても素晴らしいものです。
しかしこの資質が行きすぎてしまうと、自分を失くしてしまいます。
人の心理や気配を読み、
そのニーズを満たすことに夢中になっているうちに、本当の自分がわからなくなって
セルフイメージが混乱してしまいます。
「みんなが喜ぶように」
「みんなが居心地よく過ごせるように」
そんなことばかりに頭を使用していると、
「自分の喜び」「自分の居心地の良さ」を忘れてしまいます。
自分が満たされていない状態で、人に気を使うとどうなるか。
それは本人をとても疲れさせる行為になり、
気を使って調和を測るのが全く楽しくなくなってしまいます。
こじらせてしまうと、
人と会うと疲れるからと出不精になってしまうこともあります。
「私はなんでも大丈夫だし楽しめる」
という許容範囲の広さで人に合わせれるのであれば自分も楽しめますが、
「本当は〜したいけど相手のために合わせてあげなきゃ」
と無理を続けているとそのうち、
「いつも合わせてあげているんだ。そっちも気を使えよ」
という思いが湧き上がってきたり
「やりたいことができないから一人がいい」と、
人との交流を絶ってしまうことも。
そうすると
「いろんな人が集うこの社会の中で調和を図る」
という役割を持つ天秤座の資質が活かせなくなってしまいます。
なのでここらでひと休み。
人の欲求に応えつつ、
自分の心の欲求にも応えることができるメンタルを身につけていくのです。
*心の声
シンボル的に「海」は無意識や感情や本能という、
意識ではコントロールしがたい領域を示しています。
無意識や感情は脳で言えば脳の奥の方にある「大脳旧皮質」が司っているのですが
現実生活を営む「陸地」を、思考や知性を生み出す「大脳新皮質」と捉えるならば
一旦、
「大脳旧皮質」と「大脳新皮質」の繋がりを
ここで断つという荒治療のようでもあります。
感情や無意識を、理性や知性で捉えるのを一旦辞めて
ただあるがままの自分の無意識や感情を感じる。
そんな体験を促されているかのようです。
感情や本能や無意識的なところから湧き上がってくる声を
「あーでも、それは、この場にはふさわしくないし」
みたいに知性で捉えるのを、ただただ辞める。
そうすると自分の内側から、いろんな声が聞こえて来るはずです。
感情という海の、
波の音や、風に煽られて沸き立つ白波を
感じることができるはずです。
陸地に戻るための船着場をなくしてしまったのなら、
船着場が修理されるまで、船の中でのんびりすればいいんです。
慌てることなく
小休止のようなつもりでゆったりと構え
ゆらゆら揺れる波の上で、じっくりとその環境に関心を向けてみれば
今まで気づかなかった波の動きに気づくはず。
そんな優しい揺らぎの中で
内なる自分と対面するのです。
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