2026年2月14日
まだ見ぬ30年が、動き出す
約30年前の渋谷を、思い出せますか。
今年は2026年だから、今から30年前は、1996年。
その頃、まだ生まれていない人もいるかもしれませんが、私は、27歳でした。
どんな服装をしていたかと思い出してみれば、
アディダスなどのカジュアルファッションや、チャイハネなどの民族系に下北風の古着系。
今思えば恥ずかしいけど、似合わないソバージュをかけていた時期かもしれません。。
そういえば、この頃。
渋谷で働いていたので、ほぼ毎日、スクランブル交差点を通っていました。
その頃の駅前は、だいたいこんな感じだったのではないかと思います。
スクランブルを彩る、看板は、まだ、動画ではない巨大な看板。
今、駅前に聳え立っているTUTAYAのビルは、1999年に開業したようなので
96年当時は、まだ銀行や映画館が入っている大きなビル。
夜は、街の光が煌びやかだったけども、今のLEDの仕組みとは違ってネオン。
センター街の主役は、チーマー達と、ルーズソックスの女子高生。
たまに、エアマックスや、オヤジが狩られてたようですが、朝から夜まで元気な若者の街だったと思います。
そこから30年経った、今の渋谷は、だいたいこんな感じかな。
スクランブルを彩る看板は、いまは、動画が流れ続ける巨大なビジョン。
駅前に聳え立つTUTAYAビルには、スクランブル交差点を見下ろせるスタバが入っていて、すっかり観光名所。
夜は、ネオンのにじむ光ではなく、くっきりと情報を映し出すLEDの光。
センター街の主役は、世界中から訪れた観光客たち。
歩いているだけで、いろんな言語が聞こえてくる、国際都市に変貌しました。
同じ交差点。同じ信号。同じ場所。
連続して訪れているから、それほど変化に気づかなかったりするのだけど、
改めて眺めると、
そこに立っている世界は、もう、まったく別のものになっています。
気づかないほどゆっくりと、着実に。
30年かけて形を変えていく。
それが、占星術でいうところの、土星の時間です。
30年で巡る土星の時間
土星は、約29〜30年かけて、空を1周する天体です。
その1周のスタート地点は、牡羊座1度。
そこから約29〜30年かけて、黄道12宮を巡ります。
そして、そのスタート地点へ再び戻ってくるのが、2026年2月14日。
約30年振りに、牡羊座1度のスタート地点にやってくるんです。
つまり、ここから、また新しい社会が構築されていくという合図。
前回、土星がこの場所に立ったのは、1996年の春。
そこからの30年。
私たちは、現実の中で、制限と向き合い、責任を引き受け、少しずつ形を作りながら、社会という仕組みを生きてきました。
そして今。
土星はもう一度、始まりの度数である牡羊座1度へ戻ってくる。
それは、
これまでの30年が静かに区切りを迎え、
ここから先、新しい30年の現実が動き出していく。
その入口に私たちが立っている、ということです。
占星術では、
土星は、社会を形にしていく現実的な天体。
夢を見るだけでは、現実は変わるわけもなく
面倒でも、疲れてても、動かなければ、現実を変えることはできない。
働くことや、お金のことや、責任のこと。
少し面倒で、でも避けては通れないことを、
一つずつ引き受けながら、生活や社会の形は、作られていきます。
要するに、社会の発展を担うのが土星の役割なのですが、
より良い社会を形成するには
それなりのルールや制限なんてものが必要だし
秩序を維持することも大事。
ということで、土星は、厳しいルールとか制限という意味もあったりします。
そんなこんなで、個人のネイタルチャートの土星を読むときは、土星を厳しい師匠として扱ったりもします。
なんせ、色々と制限をかけたりと枠の中に押し込もうとするので。
とはいえ、それがあるから、人は大人になれるし、社会に適応していく。
土星は社会と人を熟成させてくれる天体なのです。
新しい30年の社会は、どう形になるのか
30年前を、改めて思い出してみると、
街の風景だけじゃなく、社会の空気そのものが、大きく変わりました。
たとえば、
待ち合わせの場所で、相手を探して立ち尽くすことも、ほとんどなくなり
改札の前の伝言板も、いつのまにか姿を消しました。
携帯電話は、ガラケーからスマホになり、
なくてはならない存在になりました。
お金を持ち歩かなくても、
スマホで支払いが出来るようになるなんて、
96年の人達は、誰も信じられなかったはずです。
この頃は、CDで音楽を聴く時代だったので、
通勤のカバンの中には、CDプレイヤーと、何枚ものCDを入れたボックス。
カメラなんて、遊びに出かける時以外は、持ち歩くこともなかったから、
その頃の日常を切り取った写真なんて、ほぼ無し。
ところが、スマホが登場したことで、
あの小さなデバイスひとつあれば、
音楽を聞きたい欲求も、カメラを撮りたい欲求も全て叶えられる。
「この小さな機械1つで、何でもできるなんて魔法みたいだ!」って
スマホを初めて手に入れた2000年代後半、本当に驚いたものです。
また、この30年は、「働くこと」そのものの形が、
大きく組み替えられてきた時間でもありました。
正社員だけでは回らなくなった社会。
増えていく非正規雇用。
効率や成果を細かく求められる働き方。
そして、
健康や体調、心の状態まで含めて、
日々のコンディションを社会全体で管理していくような流れ。
気がつけば、
私たちの毎日は、以前よりもずっと、
「整えること」「自己責任」を求められるようになりました。
実はこれ、
占星術の視点から見ると、少し象徴的でもあります。
前回、土星が牡羊座へ移動した1996年のチャートでは、
土星は、6ハウスという場所にあったんです。
6ハウスは、労働や健康、日々の業務や社会の運用を示す領域。
つまりこの30年は、
社会全体が、「働くこと」や「生活を維持する仕組み」「日常」を中心に、
現実を組み替えてきた時間だった、とも読めるのです。
つまりは、この30年をかけて、新い日常が構築されてきた。
だとして、
その観点で次の30年を考察するのなら、
今年、土星が牡羊座1度に移動するのは、2月14日の9時12分。
首都・東京のチャートで見ると、それは、12ハウスで起こります。
風の時代に入ったことで、
社会はこれから、ますます近未来的な方向へ進んでいくと思うのですが、
日本の今後30年を示す土星は、12ハウスから始まる。
ということで、
日本では特に、
12ハウス的な分野が発展していくのではないか、と読むことができます。
12ハウスが示すのは、社会の表側というよりも、これまで目立たなかった場所。
けれど、本当はとても重要だった領域です。
たとえば、介護や福祉の現場。
高齢化にともなう、老後の問題。
医療や、心のケアの分野。
あるいは、孤独や不安といった、目には見えない苦しさ。
生きる意味や、支えになる価値観。
宗教やスピリチュアル。
そういった、12ハウス的なテーマが少しずつ、
社会の中で注目され、発展していく可能性があります。
ただし、
それは単純に、優しい世界になる。
という話ではなく、
土星が関わる以上、そこには責任や制限、
そしてルールの整備も同時に生まれてくる。
たとえば、人を傷つけるSNSでの安易な発言や、
いじめ行為を取り締まるために、徹底したルールが作られたり、
心の領域を守るために、新しい制度が生まれたり
反対に、
心の領域を装った詐欺的行為を取り締まるために、
今まで緩かったものが厳しくなったり、
霊感商法などを取り締まる制度が発足したり。
さらに、国家の安全に関わるような、水面下の問題。
たとえば、秘密裏のスパイ活動のように、
表に見えにくい領域についても、
これまで以上に、制度や法律によって厳しく整備されていく流れが、
出てくる可能性もあります。
高齢化社会に伴う問題を解決するための、新しい仕組みや制度も、
これからの社会の中で、少しずつ、現実の形になっていく。
そんな30年が、始まろうとしているのかもしれません。
海王星と土星が重なる時間
2026年という年は、土星が新しい30年を始めるだけの年、
というわけではなく、
もうひとつ、とても象徴的な出来事が、同時に起きています。
それが、
海王星と土星が、同じ牡羊座1度で重なる
という配置。
土星は、現実を形にする天体。
社会の仕組みや、制度や責任、
時間をかけて積み上げられるものを示します。
一方で海王星は、
まだ形になっていない理想や、
言葉になる前の衝動、
目に見えない願いのようなものを示します。
まったく性質の違う
この二つの天体が、牡羊座1度という、とてもパワフルな場所で重なる。
牡羊座1度
海王星=衝動の誕生
土星=現実の開始
それは、
理想が、現実に触れる瞬間です。
この海王星と土星のピッタリ0度は、
2月14日から22日頃まで。
そしてその余韻は、3月初旬頃まで続いていきます。
この期間は、
海王星の理想を現実へと降ろしていくための、
種まきの時間として
イメージするとわかりやすいかもしれません。
牡羊座1度というカフェで、
「土星さん、この理想、叶えてねー。私は理想を現実に下す力弱いのよ」と、
海王星が土星にお願いしている感じ。
とはいえ、土星は海王星の言ってることが曖昧すぎてよくわからなくって、
何度も確認しているみたいな。
だとしたら、土星がちょっとイラついているみたいな。
とはいえ、土星は、その曖昧な海王星の理想に、形を与えるために、
これから先、長い時間をかけて、現実を組み立てていく。
2026年は、その最初の打ち合わせが、静かに始まる年だということです。
現実的な注意点として見るなら、
この配置のとき(2月3月くらいは要注意)
理想と現実の境界が、一時的に曖昧になりやすいとも言われています。
たとえば、
「これさえあれば変われる」と思って、
現実的とは言えない価格のものを衝動的に買ってしまったり
根拠よりも、
雰囲気や言葉の美しさだけで、
何かを信じたくなってしまったり。
逆に、
本当は大切なことなのに、すぐに結果が見えないという理由だけで、
途中で手放してしまいたくなることもあるかもしれません。
たとえば、ゆっくり関係を育てている最中なのに、
はっきりした言葉がもらえない不安から、
自分から距離を置いてしまったり。
つまり、
この海王星と土星の0度は、
甘い言葉や、現実離れした約束、うますぎる話などには、
いつも以上に気をつけておきたい時間。
詐欺や依存、
幻想だけを信じてしまう流れには、少し距離を置いておくこと。
その一方で、
小さくても確かな現実を、ひとつずつ整えていくこと。
時間をかけて育つものを、急いで結論づけないこと。
そうした選択が、
これから始まる30年を、
静かに支えていく土台になっていきます。
2026年は、理想を夢で終わらせないための、
最初の一歩を現実に置いていく年。
そんなふうに、この時間を過ごしていけたらいいですね。
まだ見ぬ30年の入口で
次、土星が牡羊座1度に移動してくるのは2055年です。
ってことは、自分、87歳なので、
ギリ生きてるかもしれないし、生きてないかもしれない。。
いずれにしても、「次の30年の社会」を
人生後半の高齢者として体験していく世代。
だとするなら、
高齢社会の問題がどう変わっていくのかを、
きっと自分ごととして見ていくことになりそう。
医療費が高騰したり、
年金が減ったりして、
現実的に困ることもあるかもしれない。
けれど同時に、
最先端技術の発達によって寿命が伸び、
電気自動車の普及で、
高齢になっても移動の自由が保たれているかもしれません。
目や耳が弱くなっても、
それを補うヘッドセットのようなものがあり、
足腰が衰えても、
ロボットのようなサポート装置を身につけて、
しっかり歩いているのかもしれないし
介護ロボットの普及で、老後の一人暮らしでも、
ある程度の安全が保たれるようになるかもしれない。
今は、まだ想像するしかないけれど、
30年後の世界は、
きっとそんなふうに、少しずつ形を変えているのだと思います。
30年後の渋谷は、こんな感じかも。
このイラストはAIに作ってもらったのですが、
AIが思い描く「30年後の渋谷」は、
どうやらこんなサイバーシティのようです。
ちょっと未来すぎる気もするけれど、
30年前の自分から見た今の渋谷も、
きっと同じくらい不思議に見えたはず。
そう思うと、これから始まる30年も、
少し楽しみに感じられてきます。
というわけで今回は、
土星が新しい30年を始めるお話でした。
あわせて、
海王星の170年周期についての記事も公開しています。
こちらは少し長めなので、読むのにちょっと疲れるかもしれませんが、
よかったら、ゆっくり覗いてみてください。
↓↓
170年ごとに立ち上がる衝動 ──海王星牡羊座と、歴史の転換点
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