170年ごとに立ち上がる衝動 ──海王星牡羊座と、歴史の転換点

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海王星が牡羊座へ向かうとき
──170年ぶりに始まる、新しい時代の空気

目次

1.海王星牡羊座とは、そもそもなんなのか?

2.この「型」は過去にも何度も現れてきた(南北朝〜戦国〜元禄〜幕末)

3.海王星牡羊座期=幕末〜明治維新

   *幕末に、すでに漂っていた違和感

 *「新しい時代を作っている」自覚は、なかった

4.では今の時代はどうだろうか?

  *「この仕事は、この先もあるのか」という不安

  *行き場のない不安が、別の形で噴き出すとき

5.時代を動かす3つの天体(天王星・海王星・冥王星)

  *幕末:何が動いていた時代だったのか

  *今:何が動いている時代なのか

この記事全体が一目でわかる要約

  • 海王星が牡羊座へ(2026年1月27日):意味や物語が溶け、理由より先に“衝動”が動きやすい空気へ。

  • 前回の海王星牡羊座期、日本は幕末〜明治維新。同じ出来事が繰り返されるのではなく、違和感→衝動の立ち上がり方が似やすい。

  • 海王星牡羊座の特徴は、正当化より先に動きが起きること。動きながら物語が作られる。

  • 幕末は、外圧(黒船)が“原因”というより、すでに溜まっていた違和感が可視化された

  • 今も、生活や働き方の前提が揺れ、「このまま続かない気がする」という不安が広がっている。

  • 天王星は2026年4月下旬に双子座へ:情報・言葉・学び・仕事の回路が、AIなどを通じて一気に更新されていく。

  • 冥王星水瓶座:社会の前提が「中央で決める」から「つながりの中で決まる」へ。会社・国家・コミュニティの成立の仕方が組み替わる。

  • つまり今は、土台(水瓶座)が組み替わり/情報の回路(双子座)が加速し/初動(牡羊座)が先に起きる転換期。

2026年1月27日。

海王星が、約170年続いたひとつのサイクルを終え、
新しいサイクルへと入ります。

全ての始まりの場所である牡羊座へと移動し、
ここからまた約170年をかけて、
新しい世界の精神性を築いていく。

そのスタート地点に立つことになります。

占星術的には、これは単なる「サイン移動」ではなく、
時代の空気そのものが切り替わる節目として捉えられてきました。

では、前回。

この170年ぶりの配置が起きたとき、
日本では何が起こっていたのかといえば、なんと幕末。

海王星が今回、牡羊座に滞在するのは、2038年頃までの約12年間。

つまりこれからの12年ほどは、
幕末〜明治維新という時代に流れていた精神性と、
どこか似た空気が立ち上がりやすい期間だと、
占星術的には読むことができます。

とは言っても、

今の時代と幕末とでは、社会の前提も、世界との関わり方も、当然まったく違うので、同じ出来事がそのまま繰り返される、という意味ではないのですが、

ただ、

人々が感じる違和感の質や、そこから立ち上がる衝動のあり方には、どこか共通する響きが生まれやすくなる!

それは、「このままではいけない」という違和感が、あちこちで噴き出してくるような時代。

確かに、昨今の日本を見ていると、

なんだか

「このままでいいんだっけ?」

「そろそろ何か変えたほうがいいんじゃない?」

そんな空気を感じ始めている人が、少しずつ増えているような気がしますよね。

前回、その空気の中で起きたのが、
ペリーの黒船来航をきっかけとした混乱でした。

鎖国を続けるのか。
それとも、外の世界を受け入れるのか。

攘夷か、開国か。

今振り返れば、
日本の進路を左右する大きな分岐点だったと分かりますが、
当時の人々は、
「新しい時代を作ろう」としていたわけではありません。

ただ、状況に迫られて、
このまま閉じていていいのか?
何かを変えなければならないのではないか?

そんな、言葉にならない衝動に、
押し出されるように動いていただけでした。

では今、
私たちが生きているこの時代は、どうでしょうか。

世界とどう関わるのか。

どこまで開き、どこで線を引くのか。

今回の記事では、海王星牡羊座という配置を手がかりに、
幕末と現代を重ねながら、
「すたくろ」なりに考察していきたいと思います。

海王星牡羊座の時代とは、そもそも何なのか

英語圏の占星術資料では、
Neptune in Aries(海王星牡羊座)について、
ほぼ共通した理解が語られています。

それは、
「何か新しいものを作り出す時代」というよりも、
これまで信じられていた意味や物語が、先に溶けていく時代だという捉え方。

英語では、こんな表現がよく使われます。

Neptune in Aries marks periods when
old beliefs dissolve and new impulses emerge
before they can be clearly explained.

「これまで信じられていた意味や物語が溶け、
まだ言語化できない衝動が、先に動き始める時代」

つまり、
衝動に突き動かされて動いていたら、古い物語が終わり、
いつの間にか、新しい物語が始まっていた。

目的があるわけじゃなく、
ただ「こうしたい!」と思って動いていたら、
あとから、そこに道ができていた——


そんな感じの時代、ということですよね。

ここで重要なのは、その衝動が「正しい」とも「間違っている」とも、まだ言えない段階で立ち上がってくる、という点です。

この配置のもとでは、理由や理屈が整う前に、まず動きが起きて、
正当化は、あとから作られる。

最初にあるのは、
完成した思想や、明確なビジョンではなく

「なぜか分からないけれど、もうこのままではいられない」

そんな感覚が、個人を、やがて集団を動かしていく。

そのため、海王星牡羊座の時代には、
宗教的な熱や革命的な動き、
独立や解放を求める衝動が現れやすいと説明されています。

ただし、繰り返し強調されているのは、それらの動きのほとんどが、最初から明確な計画を持って始まるわけではない、という点。

動きながら、意味が与えられ、物語が作られていく。

英語ではこれを、
Myth-making in motion
——「動きながら神話が作られていく」

と表現します。

後から振り返れば、
それは「革命」や「独立運動」、「歴史的転換点」と呼ばれるかもしれません。

けれど、その只中にいる人々にとっては、それが「始まり」だという自覚は、ほとんどない。

つまり、海王星牡羊座は、

「新しい世界を作るのではなく、古い世界に留まる理由を先に溶かしていく。」

なるほどですよね。

海王星は、境界を曖昧にし、意味や理由、個人個人を覆う壁を、
気づかないうちに薄めていく天体です。

良い・悪いをはっきりさせるというより、
そもそも「それって、そんなに絶対だったっけ?」
という感覚を、じわじわ広げていく。

その海王星が、12サインの最初である牡羊座に入ると、
意味が追いつく前に、行動のほうが先に始まってしまう。

考えがまとまったから動くのではなく、

説明できるようになったから始めるのでもない。

理由はまだ分からないけれど、とにかく、もう動かずにはいられない。

海王星牡羊座とは、そんな

初動の衝動が先に立ち上がる配置。

だからこの時代には、後から見れば
「なぜあんなことが起きたのか」
「なぜあの流れが止まらなかったのか」
と、不思議に思われるような出来事が、いくつも重なっていきます。

けれど、
その只中にいる人たちは、
大きな思想や完成されたビジョンを掲げていたわけではなく

ただ、
「もう戻れない気がする」
「このままでは続かない」

そんな感覚に押されるように、一歩を踏み出していく、というわけです。

この「型」は、過去にも何度も現れてきた

この配置は、約170年ごとに繰り返し現れ、
そのたびに「時代の空気が切り替わる直前の混沌」を生み出してきました。

しかも興味深いのは、どの時代も共通して、

「今、自分たちは新しい時代を始めている」

という自覚が、ほとんどなかったということ。

あとから振り返って、歴史の名前が付けられ、意味づけが行われていく。

けれど、その只中では、
人々はただ、「このままでは続かない」という感覚に突き動かされていただけでした。

日本史を振り返ってみても、
海王星が牡羊座に入るタイミングには、似たような空気が、何度も立ち上がっています。

例えば、南北朝の動乱期

正統性や大義名分が揺らぎ、
どちらが正しいのか分からないまま、対立が長く続いた時代。

戦国時代。
秩序や身分よりも、生き残るための衝動が前に出て、
下剋上が当たり前になっていった時代。

元禄期。
政治体制は大きく変わらないまま、人々の感性や価値観だけが先に動き、文化や表現が一気に花開いた時代。

そして
一番直近の、海王星牡羊座期は、幕末

近代日本の礎となった激動の時代ですよね。

要するに今は、幕末から始まった
海王星が12サインを一周する約170年のサイクルが、ひとつの区切りを迎え、
再び「始まりの地点=牡羊座」に戻ってきた、ということになるわけですが、

つまり、
私たちは今、「次の170年」の入口に立っている。

って考えると、すごく貴重な時代に生きているってことになります。

もし、100年後に、大河ドラマがあったとしたら、絶対に取り上げられるような、そんな時代。

坂本龍馬のように、後世になって人気者になるようなキャラクターも出てくるのかもしれませんね。

そんなことを考えると、なんだかワクワクしてくるわけですが、

では実際に、前回の「始まりの地点」にあたる幕末では、
この海王星牡羊座の衝動が、どんな形で表に現れていたのか。

ここからは、
幕末から明治にかけての流れを手がかりに、
この時代特有の「動き方」を、
もう少し具体的に見ていこうと思います。

海王星牡羊座期=幕末〜明治維新

*幕末に、すでに漂っていた違和感

幕末というと、どうしても「ペリー来航」から始まるイメージが強いのですが、
実際には、その前から、日本の内側には、じわじわとした違和感が溜まっていました。

政治が行き詰まっていること。

身分制度が、現実と噛み合わなくなってきていること。

経済の仕組みが、うまく回らなくなっていること。

どれも、
「今すぐ壊さなければならない」
というほど明確な危機ではなかったかもしれません。

けれど、
「このまま続く感じがしない」

「どこかで無理が出ている」

そんな感覚は、多くの人が、共有していたように見えます。

だとするなら、今の時代も、どこか似ている。

政治が、なんとなく行き詰まっている感じ。
制度と、現実の暮らしとのズレ。
経済や働き方の仕組みが、この先も同じ形で続くとは思えない感覚。

どれも、「今すぐ全部を壊さなければならない」
というほど、切迫した危機ではないかもしれない。

けれど、
「このまま続く感じがしない」
「どこかで限界が来ている気がする」

そんな違和感が、あちこちに溜まり始めているように思えます。

つまり、ペリーの黒船は、まったく何もないところに
突然現れた“原因”だったわけではなく、

すでに内部で揺れていたところに、外から強い刺激が入った。

その結果、これまでなんとか保たれていた前提や秩序が、一気に表に噴き出した。

そう考えると、幕末という時代は、「事件が時代を動かした」というよりも、
「動き始めていた衝動が、事件によって可視化された」とも言えます。

*「新しい時代を作っている」自覚は、なかった

ペリー来航後、日本は急激に揺れ始めます。

鎖国を続けるべきか。
それとも、外の世界と関わるべきか。

攘夷か、開国か。

けれど、当時の人々にとっては、
その「正しさ」自体が、まだ定まっていませんでした。

昨日までの正義が、今日には疑問視される。

味方だったはずの立場が、いつの間にか敵になる。

立場も、言葉も、ころころと入れ替わっていく。

この「正義が固定されない感じ」こそ、
人々が、考えが固まる前に動かされていく。

海王星牡羊座らしい時代の動き方だったように思えます。

完成した思想があったから動いたのではなく、
まず動きがあり、
そのあとで理由や物語が貼り替えられていったというわけです。

ここで、いちばん大事な点は、幕末を生きていた人たちは、
自分たちが「明治維新という歴史的転換点を作っている」とは、思っていなかったこと。

彼らが感じていたのは、もっと切実で、もっと身近な感覚。

もちろん、中には「新しい国の形」を思い描き、意識的に動いていた人物もいたけど、それが当時の社会全体で共有されていたわけではありませんでした。

このままでは立ち行かない。

今の仕組みでは、もう持たない。

何かを変えなければ、先がない。

ただ、それだけ。

結果として、幕府は終わり、明治という新しい時代が始まった。

けれど、それは最初から描かれていたゴールではなく、
衝動の連鎖の末に、あとから名前が付けられた出来事でした。

ちなみに、私たちが今「明治維新」と呼んでいるこの一連の出来事も、当時からそう名付けられていたわけではなく、

混乱と試行錯誤が一段落し、時代が切り替わったあとで、

この流れをひとまとめに呼ぶために、後から付けられた名前。

まさに、動きながら意味が作られていく
——Myth-making in motion
「動きながら神話が作られていく」

この状態だったんです。

では、今の時代はどうだろうか

では今、私たちが生きているこの時代は、どうでしょうか。

はっきりとした革命が起きているわけでも、分かりやすく体制がひっくり返ったわけでもない。

けれど、生活の感覚は、確実に変わり始めていて、

物価は上がり続けているのに、収入は、それほど増えない。

前と同じように働いているはずなのに、なぜか、余裕だけが減っていく。

それに加えて、
これまで「常識」だと思っていた価値観や考え方が、
少しずつ、通用しなくなってきていると感じる場面も増えました。

こうしていれば安心。
こう考えていれば間違いない。

そう思っていた基準が、
いつの間にか、頼りなく揺れている。

世界に目を向けると、国と国との関係が不安定になったり、
移民や外国人をめぐる問題が、あちこちで表面化したりしている。

それを「是」か「非」かで簡単に片づけられないまま、
不安や戸惑いだけが、生活のすぐそばに入り込んでくる。

外のものを受け入れるべきなのか。

距離を取るべきなのか。

守るべきものは何なのか。

はっきりした答えがないまま、
判断だけを求められる場面が、増えているようにも思えます。

まだ何かが決定的に壊れたわけではない。

けれど、
「このまま同じ感覚で続いていく」とも、なかなか思えない。

そんな、じわじわとした違和感が、
今の時代の空気として、広がっているように思えますよね。

「この仕事は、この先もあるのか」という不安

そして、もうひとつ。

今の時代を特徴づけているのは、
仕事や役割に対する不安かもしれません。

AIができることが、急激に増えてきている。

これまで
「人がやるもの」と思われていた仕事が、
あっさり置き換えられていく。

今やっている仕事が、この先も必要とされるのかどうか。

そもそも、「何を身につけておけば安心なのか」すら、よく分からない。

頑張ってスキルを積み上げても、
その土台ごと、別の技術にひっくり返されるかもしれない。

そんな感覚が、じわじわと広がっているように思えます。

だとするなら、この不安は、
幕末を生きていた武士たちの心境と、少し似ているのかもしれません。

武士という身分は、長いあいだ、
「この役割で生きていける」という前提の上に、成り立っていました。

けれど幕末、その前提が、音を立てて崩れ始めた。

剣の腕があっても、それが、この先の時代で役に立つとは限らない。

忠義や格式を大切にしてきたのに、
それ自体が、時代遅れのように扱われ始める。

自分は何者なのか。
何を拠り所に、生きていけばいいのか。

答えが出ないまま、時代だけが、先に進んでいく。

そして今も、似た揺れが起きているように見えます。

幕末の歴史として、行き場のなくなった武士の話を聞くと、
なんとも言えない切なさを感じてしまいますが、

まさか、今の私たちも、同じような感覚の中にいるかもしれないなんて。
少し不思議な気もしますよね。

牡羊座は「私」という感覚、
つまり
「私は何者なのか」
という問いとも深く関わるサインです。

海王星がそこに入ることで、
これまで当たり前だと思っていた役割やアイデンティティが、
一度、輪郭を失っていく。

この時代に広がっている不安も、
そんな
「自分は何を拠り所に生きるのか」という問いが、
浮かび上がってきているサインなのかもしれません。

行き場のない不安が、別の形で噴き出すとき

役割や立場が揺らぎ、
「この先どうなるのか分からない」という不安が広がると、
人はその不安を、長く抱え続けることが難しくなっていきます。

正体の分からない不安は、とても消耗する感情なので、

不安はそのままの形ではなく、

怒りや攻撃的な言葉、
「これはおかしい」「誰かが悪い」という
分かりやすい感情に姿を変えて、外に出てきやすくなります。

うまく説明できない不安ほど、
人は「原因がはっきりしているもの」を求めやすくなるものです。

誰か。
何かの集団。
自分とは違う存在。

それが正しいか間違っているか以前に、
感情の出口として、そうなりやすいということ。

幕末の攘夷も、冷静に練り上げられた思想というより、
行き場のない不安や焦りが、ひとつの方向に噴き出した「衝動の出口」だったと見ることもできます。

海王星牡羊座の時代には、理由や理屈が整う前に、
こうした衝動が、先に表に現れやすくなる。

それは必ずしも、穏やかで美しい形とは限らない。

けれど、その荒さの奥には、「このままでは続かない」という
もっと根っこの違和感が、隠れていたりします。

ってことだとすると、やっぱり、
これからの時代、いろいろと目に見える変化が起こってきそうですよね。

しかも、こうした「衝動が先に噴き出す空気」の中で、
時代を作る星=天王星も、2026年4月26日、
約8年ぶりに牡牛座を抜けて、双子座へ移動します。

天王星が双子座に入るのは、約84年ぶり。

前回この配置だったのは、
1940年代前半から戦後直後にかけて。

世界全体が、
「情報」「言葉」「思想」によって、
一気に塗り替えられていった時代でした。

こうして見ていくと、
今、私たちのまわりで起きている混乱や違和感は、

単なる社会問題や、個人の不安だけではなく、
もっと大きなところで、
「時代そのもの」が切り替わろうとしているサインのようにも見えてきます。

占星術では、
こうした時代の空気や方向性を形づくるのは、
主に3つの天体だと考えます。

天王星・海王星・冥王星。

これらは、日常の出来事を当てるための星というよりも、

「なぜ今、こんな感覚が広がっているのか」
「なぜ、理由が分からないまま動かされているのか」

その背景を読み解くための星たちです。

ここからは、
この3つの天体が、
幕末と今、それぞれの時代で
どんな役割を果たしていたのかを、順番に見ていきたいと思います。

時代を動かす3つの天体(天王星・海王星・冥王星)

  • 冥王星:どんな時代に作り替えられていくのか(ゴール)

  • 天王星:その時代に向かうため、何が進化するのか(手段・技術)

  • 海王星:人々の心理や精神性を新しい時代に向かわせる
    /時代を作る精神性の土台(集団心理の方向づけ)

時代が変化するための、3つの絶対条件

時代が大きく切り替わるときには、
偶然や一つの事件だけで変わることはありません。

必ず、次の 3つの要素が同時に動いています。

  1. 技術や仕組みの変化(技術革新)
     暮らし方・働き方・情報の流れ、ライフライン、電気エネルギーなど、
     「どうやって社会が動くか」を変えてしまう力。

  2. 人々の心理や価値観の変化(集団心理)
     「これまでのやり方に違和感を覚える」
     「もう前には戻れない気がする」
     そんな空気が、じわじわ共有されていくこと。

  3. 古い前提が壊れ、新しい形に置き換わること(破壊と再生)
     制度・役割・常識・権威など、
     これまで社会を支えていた土台が、一度解体されること。

そして、ここまで読んでくると、気づく人もいるかもしれません。

この「時代が変わるための3つの条件」は、
占星術で「時代を動かす星」と呼ばれている
天王星・海王星・冥王星の働きと、ほぼそのまま重なっています。

  • 技術や仕組みの変化(技術革新)
     → 天王星:技術・情報・仕組み・社会のアップデート

  • 人々の心理や価値観の変化(集団心理)
     → 海王星:空気・ムード・理屈になる前の感覚や衝動

  • 古い前提が壊れ、新しい形に置き換わること(破壊と再生)
     → 冥王星:社会構造の解体と再編、不可逆の変化

ほんと、面白いですよね。

時代の変化に欠かせないと言われている一般的な3つの要素と、
時代を形成する3つの天体の役割が、ここまで綺麗に一致しているんですから。

占星術では、この3つの天体が
それぞれ 「どのサインを通過しているか」 によって、

  • どんな分野で技術革新が起こりやすいのか

  • どんな心理や空気感が広がりやすいのか

  • どんな社会の前提が壊れ、組み替えられていくのか

――そうした 時代の質 を考察していきます。

占星術は、
「未来を当てるためのもの」というよりも、
時代がどんな方向に動こうとしているのかを、構造として読み解くための視点
だとも言えるのかもしれません。

幕末:何が動いていた時代だったのか

幕末の3つの天体配置を、ざっくり整理すると、こうなります。

・天王星:双子座

・冥王星:牡牛座

・海王星:牡羊座

天王星双子座は、
情報・言葉・思想・学びのあり方が一気に切り替わる配置。

幕末、日本に流れ込んできたのは、
武力そのものよりも、「外の世界の情報」「価値観」「考え方」でした。

黒船がもたらしたのは、単なる軍事的脅威ではなく、
それまで閉じられていた“情報回路”の強制的な開通だったとも言えます。

攘夷か、開国か。
どの情報を信じるのか。
どの思想が正しいのか。

言葉と主張が氾濫し、
立場や意見が、目まぐるしく入れ替わっていった。

これはまさに、
天王星双子座的な「情報と思想の動揺」が、
社会全体に広がっていた状態と言えそうですよね。

一方、冥王星牡牛座は、身分・お金・所有・生き方といった、現実の土台そのものを壊し、組み替える配置です。

そこに重なったのが、
海王星牡羊座の、理由より先に噴き出す人々の衝動。

考えが整ってから動いたのではなく、
まず動きが起き、あとから理由や物語が貼り替えられていった。

——これが、幕末という時代。

今:何が動いている時代なのか

今の天体配置を、同じように整理すると、こうなります。

・天王星:牡牛座 → 双子座へ(2026年4月下旬〜)

・冥王星:水瓶座

・海王星:牡羊座(2026年1月末〜。)

まず、天王星双子座。

これは、幕末と同じく、
情報・言葉・学び・仕事の回路そのものが切り替わる配置です。

双子座が象徴するのは、
「情報をどう扱うか」「どう伝え、どうつなぐか」という分野。

天王星がここを通過するとき、
まず起きるのは、情報分野における技術そのものの進化です。

たとえば、
スマートフォンに代わる、新しい情報端末。
画面を見る前提ではないインターフェース。
声・視線・ジェスチャー・思考補助を前提にしたデバイス。

あるいは、
個人ごとに最適化されたAI秘書や、
常に横で情報を整理し続けてくれる存在が、
当たり前になるかもしれません。

こうした技術革新によって、
人は「情報を探す」よりも、
「情報をどう使うか」「どう判断するか」に
意識を向けるようになっていきます。

その結果として、進化していくのは、
情報の扱い方・流通のしかた・使いこなし方そのもの。

その結果として変わっていくのが、
情報の扱い方・流通のしかた・使いこなし方そのもの。

何を知っているか、よりも、
どの情報を、どのタイミングで、どう結び直せるか。

天王星双子座は、そうした“情報との付き合い方”を、
生活レベルから更新していく配置だと言えます。

ただし今回は、
外から新しい情報が入ってくるというよりも、
すでに溢れすぎている情報を、どう整理し、どう使うかが問われる時代です。

SNSを開けば、
真逆の意見が、同時に「正しい顔」で流れてくる。

ニュースを見ても、どこまでが事実で、どこからが編集された物語なのか、
判断に迷う場面は、すでに日常になっています。

天王星が双子座に入ることで、こうした混線した情報環境に対して、
新しい整理の仕方や、扱い方の技術が、一気に試され始めるようになります。

AIによる情報要約。
翻訳や文章生成。
学び方や仕事の進め方そのもののアップデート。

「たくさん知っている人」よりも、「必要な情報を、必要な形で扱える人」。

資格や肩書きよりも、思考の柔軟さや、
異なるものをつなぎ直す力が、価値になっていく。

勉強すれば安心。
資格を取れば安泰。

そんな一直線の努力モデルは、少しずつ書き換えられていく。

これは、
天王星双子座的な「情報・知識・役割の再編」が、
生活レベルで加速していくサインだと言えそうです。

次に、水瓶座の冥王星です。

冥王星は、すでに水瓶座へと移動し、
まだ「入りたて」の段階です。

去年、約15年ぶりに、山羊座から水瓶座へと移動したばかりなんです。

そして今は、冥王星だけでなく、海王星が牡羊座へ入り、
天王星も、まもなく双子座へ移動する、

——時代を動かす3つの天体が、
ほぼ同じ時期に、次のサインへと足を踏み入れているタイミング。

こうした配置が重なるときは、
時代の空気や前提そのものが、
静かに、しかし確実に、色合いを変え始めます。

冥王星が水瓶座に入ることで、
これから時間をかけて作り替えられていくのは、

「人がどう集まり、どう決め、どう関わる社会なのか」

その前提そのものです。

会社という仕組み。国家という枠組み。

これまで当たり前だった
「組織の上が決める」「枠の中に所属する」という社会モデルは、
少しずつ現実と噛み合わなくなっていきます。

水瓶座のエネルギーを帯びた冥王星は、既存の社会システムを一度解体し、
テクノロジーやネットワークを土台にした、
より未来的な構造へと作り替えていく力を持っています。

イメージとしては、
近未来SFの世界に近いかもしれません。

場所や国境よりも、ネットワークや接続性が重視され、

「どこの国の人か」よりも
「何ができるか」「どう関われるか」が、社会での立ち位置を決めていく。

国家単位の秩序だけでなく、
テーマや価値観ごとに人が集まり、
プロジェクト単位でつながり、離れていく。

そんな、よりグローバルで分散型のワールドオーダーが、
時間をかけて形になっていく可能性があります。

上下関係や固定された役割よりも、横につながる関係性。

一度決めた立場に縛られるのではなく、
状況に応じて役割が流動的に変わっていく社会。

冥王星水瓶座は、
そうした「社会の設計図そのもの」を、
根っこから書き換えていく配置だと言えます。

つまりは、古い社会モデルが終わり、世界を動かしてきた“基本ルール”そのものが、書き換えられていくような時代に作り替えられる。

社会を成り立たせてきたシステムの設計が、
時代に合わせて組み替えられていく。

そんな移行期に入ってきたと、考察できます。

そして、そこに重なっているのが、
海王星牡羊座の、理由より先に立ち上がる衝動。

将来設計ができたから動くのではなく、
完成図が見えたから始めるのでもない。

「もう前のやり方では無理な気がする」
「このままじゃ、続かない」

そんな感覚が先に来て、人は、

環境を変えたり、距離を変えたり、関わり方を変え始め、

理由は、あとから言葉になる。

長々と書いてしまいましたが、

ここまでを、サインの言葉で要約すると、こういうこと。

  • 冥王星・水瓶座:
    社会の仕組みそのものが、グローバルな形へと作り替えられていく。会社や国家、組織の成り立ちが、根本から見直されていく流れ。

  • 天王星・双子座:
    情報ツールや伝え方の技術が一気に進化する。
    AIや言葉、学びや仕事の回路が更新され、
    情報との付き合い方が大きく変わっていく。

  • 海王星・牡羊座そして人は、完成図が見えてから動くんじゃなく、「もうこのままでは無理」という衝動で先に動き出す。理由はあとから言葉になる。

つまり今は、

社会の土台(水瓶座)が組み替わり、

情報の回路(双子座)が加速し、

行動の初動(牡羊座)が先に起きる。


そんな時代の切り替え地点にいる、ということです。

あとから振り返ったとき、
「この頃、世界の前提が静かに変わっていたよね」

そんなふうに語られる時代を、
いま私たちは生きています。

大きな物語を動かす人が誰なのかは、まだ分からない。

けれど、だからといって
私やあなたが、無関係な場所に立っているわけでもない。

人は誰もが、
言葉や選択、態度や距離の取り方を通して、
知らないうちに誰かに影響を与えながら生きています。

そのひとつひとつは小さくても、
同じ時代に生きる無数の「選択」や「動き」が重なって、
やがて時代の流れになっていく。

私たちもまた、
その流れをつくる一滴の雫。

そう思うと、
少しだけ、楽しみになってきますよね!

完成図は、まだ見えない。


でも、何かが動き始めていることだけは、確か。

いまはちょうど、
新しいワールドオーダーの前提が形になる、その手前にいる。

そんな空気の中で、
この変わり目を味わいながら、見守っていこうと思います。

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