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「心の土台」を育てる12ヶ月のはじまり
2025年6月10日。
木星が蟹座に入ります。
水の始まりのサイン・蟹座に「拡大」と「成長」の木星がやってくるとき、
私たちは「結果」や「外側の成功」を追いかけるよりも、
「どんな気持ちでそこにいるか?」
「本当に安心できているか?」
を問われることになります。
この1年の成長の種は、「頑張ること」ではなく、
「守る」「受け取る」「繋がる」という感情の力。
そもそも蟹座は、
「育てること」
「寄り添うこと」
「大切に守ること」に
本質的な喜びを見出すサイン。
感情的な記憶、家族や仲間との絆、心がほどける“居場所など、
これらを守り育てることこそが、人生全体の豊かさへと繋がっていきます。
そこに木星が入ってくることで、
蟹座の「繋がる力」に、
木星の「発展性」や「肯定力」が加わり、
「心の絆」や「共感の感度」が拡大し、私たちの土台そのものが豊かに膨らんでいきます。
ということで、今回の木星の蟹座入りは、
「心の安心とは何か?」「本当の意味での豊かさとは何か?」を、
じっくりと感じ、築き、共有していく1年のはじまり。
それは、外の世界で戦う前に、
自分の内側に「帰る場所」があるかどうかを確認するような時間になるでしょう。
木星が動くと、時代の価値観が膨らむ
木星は「個人の成長」だけでなく、
その時代にどんな価値観が広がり、人々の関心がどこに集まるかという、
“時代のムード”にも深く関わる天体です。
その木星が蟹座という「感情」「家庭」「共感」を司るサインに入るということは、社会全体の意識が、「効率」や「成果」よりも、“安心できる場所”や“信頼できる人間関係”**といった、心の土台に向かっていくということ。
ただし、それは単なる感情論ではなく、
どこに属するか・誰とつながるか・どんな価値観を守っていくかという、
“選びとる意志”が問われる豊かさです。
分断や競争によって疲れた社会が、いったん足を止めて「本当に大切にしたいことは何か?」を見直していくような。
そんな空気が静かに広がっていく1年になると思われます。
制度、文化、コミュニティといった、「人が人らしく集まる場所」においても、
外に打ち出す派手さよりも、共感・ケア・信頼関係といった内なる結びつきの再評価が進みそう。
それはつまり、
社会全体が「育てていく」という姿勢を取り戻すということ。
“守ること”こそが未来への投資になる。
そんな時代の入り口に、私たちは立っているようです。
私の人生に追い風が吹く領域を探る
トランジット木星の影響は、
個人の人生にも穏やかに、けれど確実に広がっていきます。
その流れを見極める上で大切なのは、木星が今、自分のネイタルチャートの「どのハウス」を通過しているかを知ること。
木星が通るハウスは、
その時期に
「育ちやすいテーマ」
「発展が期待できる分野」を示してくれます。
そこはまさに、人生に追い風が吹く場所。
今まで意識していなかった可能性がふくらみ、
自然と成長や拡大が進んでいくゾーンです。
小さなチャンスを大きく育てたり、
気づかなかった才能を開花させたり。
木星は、私たちの“未来の芽”に光を当ててくれます。
今、自分の蟹座がどのハウスにあるかを確認してみましょう。
そこが、これから約1年間、木星の光が届く追い風ゾーンです。
木星は、あなたの“伸ばせる場所”に光を当ててくれます。
この時期は、そのテーマを信じて一歩踏み出してみてください。
自然な成長と喜びが、きっとついてくるはず!
トランジット木星 × ネイタル天体
〜人生の“拡大と追い風”が届くテーマ〜
木星の通過による影響は、「どのハウスを通るか」だけでなく、
トランジット木星がネイタル天体とどんなアスペクトを取るかによっても大きく変わります。
アスペクトとは、“星同士がどんな角度で関わるか”という配置のこと。
その角度によって、
「どんなテーマが開かれるか」
「どのように広がっていくか」の現れ方が異なります。
木星の場合、
-
調和の角度(ソフト)=追い風や発展のチャンス
-
緊張の角度(ハード)=拡大による混乱や過信のリスク
として働くことが多いのが特徴です。
0度(コンジャンクション)
*ネイタルチャートの天体に蟹座がある人
テーマそのものが大きく膨らむ「増幅の角度」。
チャンスが直接やってくる一方で、勢いが強すぎて制御が難しい場合も。
拡大・発展の方向へ一気に物事が動き出す時期。
90度(スクエア)
*ネイタルチャートに牡羊座/天秤座の天体がある人
期待が先行しすぎて、現実とのズレが生まれやすい「誇張と修正の角度」
焦りや過信によって空回りしやすく、調整力が求められる。
ただし、軌道修正を通して視野が広がる成長のチャンスにも。
180度(オポジション)
*ネイタルチャートに山羊座の天体がある人
外部との関わりから「広げすぎ」の反動がくる「反省と調整の角度」。
他者との対話や対立を通じて、自分の方向性を見直す必要が出てくる。
拡がったものを「整理する力」を鍛えられる配置。
120度(トライン)
*ネイタルチャートに蠍座/魚座の天体がある人
流れに乗るだけでスムーズに発展していく「幸運の追い風」。
無理なく物事が進展し、長期的な広がりを得られやすい。
自然体のままで成果が形になりやすい恵まれた時期。
60度(セクスタイル)
*ネイタルチャートに牡牛座/乙女座の天体がある人
自ら動けばチャンスにつながる「能動的なギフトの角度」。
小さな行動が大きな結果を生むが、受け身だと見過ごされやすい。
きっかけを自ら掴みに行く姿勢が成功を引き寄せる。
*以下に、天体別・ソフトとハードでの読み方例を載せておきますね!
太陽サインが教えてくれる、今育てたいテーマ
ここまで見てきたように、
2025年6月から始まる蟹座木星期は、
「感情・共感・居場所・安心感」といったテーマに光が当たる1年です。
その拡大の流れは、社会全体だけでなく、私たち一人ひとりの内側にも届いています。
ここでは、ネイタルの太陽星座ごとに
「どのようなテーマが広がりやすいか」
「どんな意識で1年を過ごすとよいか」をメッセージとしてまとめました。
木星が照らすのは、あなたの中に眠っていた「育てたい力」です。
※このメッセージは太陽サインをもとにしたヒントです。
月・金星・MCなど他の天体との関わりによって、受け取り方がより多彩になります。
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