Code.no 136 獅子座16度  嵐の後の陽光

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code.No 136

獅子座16度  「嵐の後の陽光」

Sunshine after a storm.


冷静になって視野を広げ世界を広げていく・達観する人
🌟Keyword・エネルギー

「回復」「復旧」「穏やか」「祭りの後」「リフレッシュ」「静謐さ」「本物の輝き」

🌟16度 (固定宮)

*対立する要素が流れ込んでくる度数

獅子座の180度、真反対に位置する「水瓶座」のエネルギーが侵入してくる度数です。

真反対に位置するサインは、鏡のサイン。

獅子座の行き過ぎを防ぐために、

鏡のサインの資質を取り入れることで、調整していきます。

🌟ドデカテモリー

・水瓶座

水瓶座の「俯瞰的な視野」を利用して、獅子座に新しい視点を投げかける。

🌟獅子座16度の可能性のある日付け

8月7日、8日、9日

🌟目指す方向性

・心の不安を取り払う「光」となること。

・人々に希望を与えていくこと。

・視野を広くもつように心掛けること。

・主観的な視野だけじゃなく上から自分を眺めるような俯瞰的な視野を手に入れること。

・自分のことだけじゃなく周囲の様子も見ながら暖かな光を照らしていくこと。

・周囲の人の心や気持ちを配慮してみること。

・冷静沈着さと落ち着きを意識していくこと。

・派手なことをするよりも、穏やかで落ち着いた状態を維持していくこと。

・自分で物事をコントロールするのではなく、自然な流れに身を任せてみる。

・許容範囲を広くもつこと。

・度量の大きさ、器の大きさを育てていく。

・平等に光を与え育んでくれる太陽のような愛情を身につけること。

🌟この度数の人の特徴

・落ちつきのある穏やかで明るい人。

・物事を達観しているような静かな雰囲気の人。

・信頼できる人。

・許容範囲の広い人。

🌟この度数のエネルギーを使用している時

・非日常から日常の落差で本調子が出なかったけど、どんどん回復してきたとき。

・雨の日が続いてどことなく気分が重かったけど久しぶりの晴れでテンションが上がったとき。

・「心が曇ってても太陽はいつでもそこにいる」みたいな教訓で元気が出たとき。

🌟シンボル考察

*火力の調整

16度から20度までは、

獅子座の資質を強化するために

真反対の資質を取り入れる領域。

真反対の資質が入り込んでくることで、

新しい耐久力を身につけて

何事にも左右されることのない

獅子座の軸を築くための体験が始まります。

その手始めの16度では、

真反対に位置する水瓶座の資質が流入してきます。

獅子座が15度で手に入れた

「自分を堂々と表現する」姿勢に、

水瓶座の「冷静さ」が侵入してくるんです。

獅子座は

今までの体験において

自分の自由な発想を表現するための視野を

磨いてきました。

「人がどう思うか?」

という

他人の視野で物事を判断するのではなく

「私はこれが好き」

「私はこれがやりたい」

という

「自分がどう思うか?」

を中心にした視野で物事を判断し

「自分」の考えや

自分がいいと思ったものを

堂々と発信する姿勢を身につけてきました。

それをするのに必要なのは

「私はこれがやりたい!」という

情熱と

湧き上がるヤル気。

獅子座は「火のサイン」ですからね。

情熱の炎を燃え上がらせ

それに突き動かされるように

常識や人の目を気にせずに

自分がやりたいことを素直に表現してきたんです。

自由な表現力と

創造性を発揮するには

周囲のことを気にせずに

自分の感性を解放する姿勢が必要なわけですが

それが行きすぎてしまうと

あまりにも主観的になってしまい

視野が限りなく狭くなってしまうことに。

主観的な視野しか使用できないと

他のことが見えなくなり

「自分、自分」になってしまって

他の人から反感を食らうほどの

わがままさとして表れ

「自分が良ければいい」という

思いやりのない自己中心的な人になってしまいます。

獅子座は

人々に

「愛」と「信頼」と「安心」を分け与える

「太陽」を支配星とするサインですからね。

太陽は

いつも

太陽系の中心で

ものすごい熱量を放ち炎を燃やしていますけど

獅子座の火は

太陽の炎。

太陽は動かず

ただそこで燃えているだけですが

その炎のおかげで

地球の生き物は進化してきました。

ある一定の熱量を持って輝いてくれているからこそ

地上の生命は

生きていくことができるわけですが

もし

太陽が暴走して

今までの熱量を遥かに超えた

ものすごい熱量を太陽光爆発と共に

宇宙に撒き散らすことになったとしたら。

おそらくは

宇宙の秩序が乱れて

地球も高温になり

「金星」のように熱い星となって

生命が生きてられない星になってしまうはず。

地球の生命が生きてられるのは

ちょうどいい太陽の熱のおかげ。

獅子座15度は

「山車」というシンボルでしたが

言ってみれば

この獅子座の太陽の炎を

マッハに燃え盛らせて自分を表現しましたからね。

それ以上

熱く燃えたぎってしまうと

物事の秩序が乱れてしまうんです。

つまりは

自分の世界の秩序が乱れて

自分の世界にいた人達が

自分の熱い炎でやられてしまう。

そうすると

気づけば一人ぼっち。

そんな状況を避けるために必要なのが

獅子座16度からの体験。

少し

熱を冷まして

ちょうどいい火力というものを身につけていくのです。

*視野が広がる

祭りの後は

いつでも

なんかセンチメンタルな気分になるものです。

15度は「祭り」のシンボルで

自分が主役として

思い切り楽しみましたからね。

16度は

祭りが終わった後。

なんとも言えない

脱力感や寂しさを感じているような。

祭りの後の静けさが訪れるんです。

非日常的な体験を終えた後に

訪れる静寂な気持ちを

獅子座16度と呼ぶ。

旅行から帰ってきた後もそうだし

楽しかった土日が終わった後もそう。

パーっと盛り上がっていた気持ちが

日常に落とし込まれる落差で

私たちは

寂しさや脱力感を味わうのでしょうが

それは

ゆっくりと

気持ちを回復するため。

非日常から

いつもの日常に適応していくために

必要な時間なんです。

非日常的な体験は

言ってみれば「嵐」のようなものですからね。

いつもとは違う

激しい天候の日。

雨雲が去って

太陽の日差しが見えてくると

ほっとするじゃないですか。

しかも

雨雲が全てを運び去り

世界の輝きが増すじゃないですか。

獅子座16度は

そんな

全てを達観したかのような

静謐な雰囲気を表すエネルギーを持つ度数です。

自分の楽しみだけに夢中になって集中していると

「自分の世界」の中に

どっぷりと入り込んでしまうことになるので

他のことが見えなくなってしまいます。

厚い雨雲に覆われるかのように

視界は狭まり

自分の足元しか見えなくなってしまうんです。

獅子座16度では

視野を狭める雨雲が去り

太陽の光が差し込んできます。

つまりは

視界が広くなってくる。

ドデカテモリーで言えば

獅子座16度は

鏡のサインである水瓶座の資質が混ざりますからね。

獅子座が「主観的な視野」で

自分を表現していくサインだとしたら

水瓶座は「俯瞰的な視野」で

自己実現を果たしていくサイン。

狭くなりがちな獅子座の主観的な視野を

ホッと一息できるような状況に身をおくことで

心に余裕を持たせる。

つまりは

視野を広げるんです。

獅子座は

1度から15度までの体験において

自分が主軸の

自分だけの世界を創造してきたんですよね。

人生の舞台の

脚本を書き

演出し

監督を務め

主人公を演じる

という姿勢を身につけてきたのですが

それは

気がつけば

閉じられた狭い劇場の中で舞台を演じていたようなものだった。

「判る人だけが判ればいい」

「来たい人だけが来ればいい」的な

アングラ劇場で演じていた自分がいたんです。

そこで

その劇場から外に出るのが

獅子座16度。

劇場にこもっていたら

見えなかった景色、

青い空と

本物の太陽の光が

目に飛び込んできたのです。

自分が

自分の舞台の太陽だと思っていたのに

外の世界には

本物の太陽が輝いている。

本物の太陽の光は

分け隔てることなく

地上の生命を育む光を投げかけてくれてますよね。

これをきっかけに

獅子座は

「わかる人だけがわかればいい」という姿勢じゃなく

みんなにシェアして

みんながイキイキとできるような

大きな愛情をもとに

自分を表現していくことを学んでいくことになります。

本物の輝きを持つ

太陽の資質を取り入れていくのです。

*希望

激しい嵐は

私たちに「不安」な気持ちを抱かせたりもします。

暗雲が空を覆い

土砂降りの雨が大地を叩き

イナズマが光り雷が落ちる。

灰色に覆われ

色をなくした世界に放り込まれ

いつ止むのか判らない雨に

途方に暮れたりもします。

でも

そんな時でも

太陽はいつでもそこにいるんですよね。

雨雲に覆われて見えなくなってるだけで

いつだって

太陽は光り輝いている。

獅子座16度は

そんな教訓のようなことを

私たちに教えてくれている度数でもあります。

長い人生においては、

暗く先が見えないような

困難を感じる時があるかもしれないけど

止まない雨がないように

雨雲はいつか去るときがくる。

自分の心が

灰色の世界になったとしても

行く道を照らしてくれる太陽は

いつだって

そばで輝いている。

これが

この世界の法則。

占星術において

「感情」は

「水のエレメント」に属するものと言われているのですが

心が作る雨雲は

「悲しみ」であったり

「怒り」や「恐れ」であったりと

行き場のない感情が

水蒸気となって雲になり

厚い雨雲となって

心を覆ってしまうんです。

つまりは

自分の感情が作った膜で

光を見失ってしまうんだけど

意識して

俯瞰的な視野を手に入れることが出来るのであれば

灰色の雲の上に輝く太陽の存在を

思い出すことができます。

今、自分がいる場所からじゃなくて

自分がいる場所を見下ろすような

俯瞰的な視野を

身につけることで

自分や状況を

客観的に把握することができるようになるので

抜け道や

新しい道が見えてきて

それは

希望となり

立ち上がる力となるんです。

獅子座16度は

そんな

「希望」を見出す力に優れています。

嵐のあとの陽光が

私たちに

安心と希望をもたらすように

獅子座16度も

安心と希望をもたらす光を

世界中に

投げ掛けていくことができるのです。


コメント

  1. ジェミニ より:

    サビアンシンボルは奥が深いです。
    ブログ主様が、大変深く人生を考察できるからでしょうが、
    なんか文章を読むと、あったかいなーと感じます。
    ジュノーが獅子座16度ですが、
    獅子座というより、水がめ的俯瞰的視野が入ることで、本当に同じ獅子座でも意味合いが全然異なるんだなと思いました。これを考えた人も、一度づつ飽きもせずよく粘ったものだとびっくりします。一度一度に意味を持たせるってすごく骨が折れるはずです。しかも、そこにはちゃんとした法則性を持たせるって…気が遠くなります。ホロスコープは人の人生そのものですね。内向・外向、自分志向・他者(社会)志向と法則に基づく理屈があり、だから受け継がれたのだろうと思います。科学になれないかもしれないですが、でも体系だっている。今は入力すれば、簡単にホロスコープができますが、昔は計算して…すごく数学できないと無理ですね。科学ではなくても古代からの英知であることは本当にそうだなと思います。

    • yura より:

      そうなんですよ!!ジェミニさま!
      もともと、ドデカテモリーって言って、それぞれの度数に他のサインの資質が混ざるという古典的な教えがあるのですが、長い占星術の歴史の中で、この度数の意味を全部割り出そうとした古の人々がいたはずなんですよね。
      それを約100年前のアメリカ人が、ようやく、度数にタイトルをつけて判りやすくまとめたのがサビアンシンボル。
      これだって、世間に知られることなく埋もれていた可能性があるんですから、見出して世に広めてくれた人(ルディア)にも感謝です。
      で、サビアンを作ったジョーンズの内容が、「古代からの技法であるドデカテモリーを考慮に入れて作ってますかー?」的にしっかりと構築されているので、信頼できるものだと思っています。
      360度の丸い円は、人生の縮図でもあり、人生の道でもあり、成長の方向性でもあって、1度1度、段階を経てステップアップして成長していくさまが描かれている。
      太陽がもたらす1年の自然界の成長のサイクルを見ていると、サビアンシンボルっていうか占星術のゾディアックサインはリンクしているから、なんていうか占星術は科学的ではないオカルトなものだけども、とても現実的な叡智だなーって確信しています。
      そんなことをお話しできて嬉しいです。楽しいなー。

  2. ジェミニ より:

    yura様
    ご返信ありがとうございました。
    単なる素人の雑感ですから、読み飛ばしてください。

    確かに科学とは言えないかもしれません。でも全然神秘的ではない。
    目には見えない精神的な力学をホロスコープは視覚化してくれます。
    各部屋にいろいろなキャラの住人がいて、綱引きしているか、助け合っているか…

    古の人が、お抱え学者として占星術を使ったという理由はわかる気がしました。政治・戦争・農業などに利用した実学でもあるだろうと思います。星を見て、どっちの方向に行ったらいいのか?旅人や船乗りは考えていたでしょう。今の時代と違って、ナビはないから。(笑)
    都会にいると案外わからないと思うのですが、農業してきたうちの母は、天気予報がとても大事でした。精度が上がって今はかなり当たるようになったのですが、私の明治生まれの祖母の時代は、空とかを見て自分で判断していました。それと似ているんですよね。こうして書いていると人間は自然の一部、宇宙の一部でしかないなと思います。
    占星術を人生に生かせる人はとても主体性があると思います。ホロスコープはあくまでツールであり、そこから人生のストーリーを紡いでいく行為です。決めつけではないんですね。シンボルを手掛かりに、どう自分のストーリーを作っていくか?自分から解釈という積極的アクションを行っていく感じがしました。

    私が、ホロスコープに興味が出たのは、2か月前くらいからです。今後どうやって生きていこうかなと考えたときからです。羅針盤という意味で使えると思って、なんとなく調べました。ナビゲーターとして「主体的に!」使っていくなら、実用的です。

    それから、私が同じ獅子座でも木星が1度(脳溢血の症例)とジュノーが16度とで全然違っていたので、びっくりした次第です。1度は熱いです(笑)

    • yura より:

      現実的視点な考察で、「そうだそうだ」と頷きながらあっというまに読んでしまいましたよーー。
      本当、おっしゃる通りで、書かれている内容で枠組みを設けるのではなく、主体的に工夫して自分で使用できるのなら最強の羅針盤になるのがホロスコープだと思っています。
      お母様の話も、とても興味深く読まさせていただきました。
      確かにその通りで昔から人々は空を見ながら生活を営んでいたんですよね。
      船乗りにしたって、星の羅針盤で航海路を見出す技術を持っていたわけですし、星の位置には何かあるはず!!
      東洋の暦もそうだしグレゴリオ暦も暦だけど、自然の移り変わりを、感じるツールとしても占星術はとても面白いです。
      木星が「イヤーーーー」という気合でジュノーは祭りの後の静けさ的な静謐なエネルギーのやつだ!
      獅子座はテンションアップから始まり、16度になると、テンションを一度落ち着けて冷静さを取り戻すんですよね。
      天気でいうと、1度がギラギラ太陽が照りつける様だとしたら、16度はちょっと日差しのギラつきが落ち着いた自然環境の状態みたいな感じ。
      あー。面白い。いろんな気づきを与えてくださってありがとうです!

  3. ジェミニ より:

    yura様
    「全体を俯瞰してみる」古代からの実学そのものですね。

    天気一つとっても、それを生活に必要な時に、私たちは、経験値で、このパターンだと大雨が降るかもしれないと前もって、予測して、災害に備えていた。パターンの蓄積だと思います。パターンを科学にしたのが気象予報。
    例えば、今は、スポーツで戦略を練るため、データを蓄積し研究する、そしてこの選手のパターン、法則を詳細に読み解く。
    自然科学ではないが、私は、戦略の(人文)科学だと思います。それを人生に当てはめているということでしょうか。だから、古代から引き継がれてきた。
    (役に立たなければ、すたれていたわけですから。)

    正直人生の役に立てばそれは、大変社会的に意義があるわけです。
    私は、学生時代、教育・心理系の専門でしたが、サビアンシンボルの丁寧で深い考察は、まるで心理学の本を読んでいるかのようでした。ありがとうございました。

    • yura より:

      深い考察への導きありがとうございます。
      そうだそうだ。
      占星術もパターンを読み取り蓄積したデーターの経験則なんですよね。
      科学ではまだ図れないかもしれないけど、経験則だって一つの材料になりえます。
      心理学と教育を深く学び考察力を持つジェミニ様に、意味を見出してもらって本当に嬉しいです!
      サビアンシンボルに示された教えを、もっともっと掘り下げていきたいって情熱が湧いてきましたよ!