Code no.256 射手座16度 船を見ているカモメ

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射手座16度  「船を見ているカモメ 」

Sea gulls watching a ship.


客観的に周囲の様子を伺い着地点を見出す・観察する人

🌟Keyword・エネルギー

「油断のない」「用心深い」「警戒している」「俊敏さ」「覚醒」「依存」

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🌟16度 (柔軟宮)

*対立する要素が流れ込んでくる度数

射手座の180度、真反対に位置する「双子座」のエネルギーが侵入してくる度数です。

真反対に位置するサインは、鏡のサイン。

射手座の行き過ぎを防ぐために、

鏡のサインの資質を取り入れることで、調整していきます。

🌟ドデカテモリー

*双子座

双子座の「身近な人とのコミュニケーション能力」を利用して

射手座の視野を調整していきます。

🌟射手座16度の可能性のある日付け

12月7日、8日、9日

🌟目指す方向性

・手に入る範囲の情報に興味を向けていくこと。

・人間ウオッチングを楽しんでみる。

・日常の身近な人とのコミュニケーションを大事にしていくこと。

・「無駄だ」と思うことを積極的に行っていくこと。

・会話やコミュニケーションの面白さを見出してみること。

・「世捨て人」にならないように、無理してでも一般世間に参加していくこと。

・世間の情報を幅広いジャンルにわたって収集していくこと。

・「伝える力」を磨くこと。

・世間に戻る着地点をよく観察しながら慎重に探していくこと。

🌟この度数の人の特徴

・広い視野で観察眼に優れた人。

・自由な心の持ち主。

・周囲の環境に依存することで安心感を得る。

・安定を求める人。

🌟この度数のエネルギーを使用している時

・思考に熱中しながら歩いてて周囲の様子が見えていなかったけど、急に我に返り、「あれ、こんなとこにいたっけ」「どっちに行けばいいんだっけ?」なんてキョロキロしている時。

・ポリシーに反するからと、頑なに行かなかったディズニーランドに、友人から誘われて初めて行って思い切り楽しめた時。

・カバンにいつも入れる専門書じゃなくて、情報誌を入れて出かける時。

🌟シンボル考察

*「世捨て人」からの脱却

射手座は「火」のサインで、

「火のエネルギー」を満タンにして動いていくのですが、

射手座の「火のエネルギー」は

プロメテウスから人類にもたらされた火。

人間は、

火を手に入れたことで

文明を発達させてきました。

調理をしたり、夜を照らしたり、

錬金して新しい物質を作ったり

鉄や銅を加工して武器を作ったり。

火を手に入れたことで

防御力も攻撃力もアップして

地上を牛耳る生き物になれたわけですが、

射手座は、

この「人類の発展に役立つ火」を使用して動いているので

必然的に

人類の発展に役立つことに興味を寄せていきます。

射手座15度までの体験においては

「人類の発展に役立つ知識や技術を探求する力」を身につけました。

言ってみれば

学者や研究者のように

新しい発見をもたらすために勉強したり、

フィールドワークで海外を飛び回ったり、

実証するために実験したり、

証明するための資料を集めたりと

自分の興味のある事柄を追求してたんです。

「ワクワクするようなこと」

または、「人類の役に立つようなこと」を追求して知識を養ってきたんです。

射手座が求める答えは

例えば

「なんで人は生まれては死んでいくのだろう?」とか

「宇宙の端はどうなってんだろう?」

みたいな

難解で高度なものなので、

それぐらいの情熱的な探究力がないと掴み取ることができないんです。

なので

努力を努力と感じることなく続けれるような

「追求しながらワクワクする事柄」や、

失敗を繰り返しながらも

「新しい物質を作って人類の暮らしをもっと良くするぞ!」なんていう

情熱を持ってないとダメなのです。

射手座15度までの体験において

そんな性質がピークになったわけですが、

このまま突き進んでしまうと

浮世離れした「世捨て人」のようになってしまいます。

学者さんや研究者と呼ばれる人たちは

射手座的に、ガッツリ研究分野にのめり込んだ生活をしてますからね。

一般的な常識に疎くなってしまうのです。

こちらは、

鈴木史朗さんの

「学者肌の世捨て人がCTOになるまで」という記事の抜粋です。

そういった学者肌に対しては危機感を感じる部分もありました。

小さい頃から人に比べて知らないことが多かったんです。

例えば、テレビを見ないため他の人が話していることが分からないし

見たいとも思わなかったんですよね。

そんな風に「世捨て人」になってしまうことへの危機感は、

年齢を重ねるに連れて大きくなっていきました。

社会問題の解決のために研究をしているのに、

社会との距離はどんどん離れていったんです。

これは

まさに射手座16度的な思いです。

射手座の力がこのまま進んでしまうと、

「社会問題の解決のために学んでいるのに、

社会との距離がどんどん離れてしまう」んです。

なので、

射手座16度では

身近な社会に着地するための準備を始めます。

カモメが船の様子を伺っているように

射手座も身近な社会の様子を伺っているのです。

*コミュニケーション能力を鍛える

16度から20度の体験領域は

射手座に新しい視野をもたらす体験が描かれています。

射手座が今まで軽視していたような視野がもたらされることで

射手座の行き過ぎを防止し、

また、射手座に新しい視野をもたらして

ぶれることのない軸のある射手座を形成していくんです。

その手始めの16度では

射手座の「やりすぎ・行き過ぎ」を防ぐために

射手座の鏡のサイン、双子座の資質が流れ込んできます。

射手座も双子座も

「知性」のサインなんですが

射手座が「深い叡智」を探すのに対して

双子座は「手に入る範囲の情報」を探していきます。

例えば

射手座が「人間に有効な薬効をもたらす微生物を見つけてやる!」

という事柄に情熱をかけるのであれば

双子座は「美味しくて安いランチの店を見つけたる!」という

身近な範囲の事柄の情報を収集していく感じ。

射手座も双子座も同じように、

自分にとって必要なものを探していくわけですが

探す事柄が違うんです。

また、射手座は自由を求めるサインですが、

人との約束や予定に縛られずに

自由な状態を作り出すことで、

探求したい事柄に集中することができます。

芸能人やドラマの話で盛り上がる友人と話すよりも

一人で何か好きなことをやったり、

人と話すのであれば

興味のある事柄の情報を交換したり、

意見や議論を交わして意味のある会話が出来る相手と

話しをしたいって思ったりするんです。

要するに今でいう「意識高い系」なわけですが

双子座は、それとは反対に

「どんな内容であれ、人とおしゃべりするのが楽しい!」ので

友達と、どうでもいい会話を楽しめるサイン。

どうでもいい会話の中で

単語や文法の言い回しを楽しんだり、

新しい情報を仕入れたり、

辛口な意見で人を驚かせたり笑わせたりするのを楽しむんです。

射手座16度は

「そんな無駄なこと!」と

バカにしていたようなことに向き合っていくことになります。

そうしないと

本当に浮世離れした世捨て人になってしまうからです。

射手座の最終目標は

「役立つ知識や技術を社会にもたらすこと」で

手に入れた叡智を

人々の幸福のために使用してもらうことなのに

このまま研究熱に浮かれて没頭してしまうと

山にこもった仙人のようになってしまいます。

なので山から下りて

一般的な世間に出てこなければなりません。

そのために

コミュニケーション能力の高い双子座の資質を利用して

無理してでも世間に戻っていくのです。

また、

例えば

研究に没頭していた人が論文を書いて発表するとき。

割と苦労する人も多いのではないかと思います。

研究するのは好きだし得意だけど

大勢の人の前で発表し、

尚且つ、感動を与えるような、

賛同を得られるようなプレゼンをしなければならないなんて

ずっと一人で研究していた人にしてみたら超難関。

射手座の言葉は

直感的で抽象的なので、

双子座みたいにスラスラと

一般の人にも判りやすい言葉で説明する必要があります。

射手座16度では

射手座にとっては超難関の

コミュニケーション能力、プレゼン能力を

訓練する時期がやってきたのです。

*世間を知る

静かで孤独で崇高な。

沖合の海上に現れた一隻の船。

船を見ているカモメは

船上の人々が

どんな会話をしているのか?

どんなふうにコミュニケーションを取っているのかを観察しています。

射手座も

自由を謳歌し

静かで孤独で崇高な場所にいましたらからね。

そこに現れた船の様子を眺めているんです。

つまりは、身近な事柄に目を向けてみる。

スターバックスで熱心に本を読んでいたとして

そっと本を置き、

隣の人の会話に耳を澄ませたり、

店内の様子を眺めて人々の楽しそうな様子を観察してみたり。

家で自室にこもり

好きなことに熱中していたのを辞めて

ダイニングで家族と話したり。

「今宵は満月!山に行って月を見よう!」

なんて一人でフラフラ、

自由に自分の思いつくまま一人で行動していた夜を

友達と約束を交わして

待ち合わせ時間に遅れず行って、

飲みに行って無駄なおしゃべりを楽しんでみたり、

友達に勧められた俳優さんを調べてみたり

ドラマを見てみたり。

いつもは専門的な本を手にするところ、

情報誌を手にして、イケてる店を探したり、

「クリスマス」みたいな

興味のなかったイベントを楽しもうと情報を探したり。

要するに

射手座が今までやってきたことを一旦脇に置き、

双子座がやっていることを

積極的にやっていくのが射手座16度。

それは射手座にとってみれば

無意識的に苦痛なことなので、葛藤があるかもしれませんが

世間様のことを知らないと、

叡智やこの世界の真実を知っていたとしても

それを活かせないわけで。

世間様に還元してなんぼの叡智。

そうしないと

「文明の発展のための火」が生かされず、

射手座の役割が果たせません。

沖合の海上で自由に大空を堪能していたカモメは

陸地に戻る準備を始めるのです。

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