code.No 149
獅子座29度 「人魚 」
A mermaid.
内的世界を人々に共鳴を得るように表現していく・陸地を目指す人
🌟Keyword・エネルギー
「芸術」「切望」「創造」「創作」「共鳴」「心と知性」「現実と内的世界」「夢」
🌟29度 (固定宮)
*葛藤の度数
例えば、私たちを動かすために必要な動力が
「風力、地熱、火力、水力」というエネルギーだったとして
そのエネルギーを貯めておく充電池を身体のどこかに持っていたとしたら
獅子座であれば「火力発電」のような「火のエネルギー」を
自分の充電池に充電して動いていきます。
獅子座最初の方の度数では、このマイ充電池に「火のエネルギー」を
勢いよく充電させたのですが、最後の方の度数では
次のサインに向けて充電池を空にして明け渡すために
貯まっている「火のエネルギー」を吐き出す(使い切る)作業に入ります。
28度でエネルギーの流れを変換して吐き出す準備を始め
29度ではいよいよ
「火のエネルギー」を吐き出す作業に入るので、いつも通りの実力が出ないかもしれません。
前進したいのにそれを躊躇してしまうような葛藤が生まれやすくなります。
しかし、その葛藤は前進するために必要な推進力を生み出します。
潜在的なパワーを秘めた度数なのです。
🌟ドデカテモリー
・蟹座
蟹座の「思いやり」を利用して、獅子座に強さを与える。
🌟獅子座29度の可能性のある日付け
8月21日 22日 23日
🌟目指す方向性
・視野を広く持って自分の現状や周囲の人達の状況にも目を向けること。
・自分の心や無意識の声に耳を傾けること。
・心の声を表現するために現実的な対処を見出していくこと。
・周囲の評価や損得や得られる金銭などを考慮して「やりたいこと」を表現すること。
・自分の内的世界観を芸術や文章や言葉などで表現していくこと。
・心の中のイメージを具現化していくこと。
・人々の心を揺り動かして多くの人が共振するような作品を表現すること。
・人の心に共鳴するような表現力を身につけること。
・周囲の人達の気持ちを察して思いやりを発揮すること。
・直感的に思ったことや心のイメージをしっかりと言葉で説明できるようにすること。
・意識と無意識のメリットを効果的に使い分けていくこと。
・現実的な視野と創造的な視野を使い分けていくこと。
・見えない世界を現実世界に表現していくこと。曖昧なものをはっきり形にしていくこと。
・無意識や本能的な暴走を意識的にコントロールしていくこと。
・目に見えないものを目に見える成果に落とし込んでいくこと。
・失敗しても諦めることなく目標にチャレンジしていくこと。
🌟この度数の人の特徴
・創作意欲のある人。
・創造能力が発達した人。
・ピュアな人。
・アーティスト気質。
🌟この度数のエネルギーを使用している時
・「創造と現実」「安定と上昇」「不安と興奮」「創作とビジネス」など異なる感覚を臨機応変に駆使して目標達成のために頑張ってる時。
・無意識的な欲求や癖をノートに書き出している時。
・夢日記をつけて自分の心の傾向を探っている時。
🌟シンボル考察
*海から陸地へと上がる葛藤
29度は
獅子座の資質と
次のサインの乙女座の資質を比較することで
獅子座の資質を手放す決意をする度数。
今まで、
「固定宮で直感を司る火のサイン」の資質を育ててきたわけですが、
それを手放して
「柔軟宮で現実感覚を司る土のサイン」という
全く違う資質である乙女座へと向かう。
そして次の30度で獅子座を盛大にやりきって
新しい体験が待っている乙女座へと移動していきます。
しかし29度は
昔から「涙の度数」と言われているだけあって
「葛藤」を生み出します。
二つの価値観の中で揺れ動く心。
29度には
そんな様子を描いたシンボルが多いのすが
29度の目的は、獅子座に決別して
新しい場所へと向かうこと。
なので、
葛藤しつつも
勇気を出して広い世界へ飛び出します。
地上の世界に憧れる
人魚姫のように
乙女座の土=大地を目指すのです。
人魚は
上半身は人間なのに
下半身は
水の中で泳げるヒレがついています。
次のサインの乙女座は
「現実的に思考する」サインで
獅子座は
「意欲や情熱で突き進む」サイン。
つまりは
人魚の上半身が「乙女座的視野」で
下半身が「獅子座的視野」。
獅子座は
思考に頼らず
心と直感の声に従い
自分の「好き!」や
「やりたい!」に夢中になってヒレを動かし
まっしぐらに泳いできましたからね。
「心の声」に従って
意欲を燃やし
物事に取り掛かる獅子座にしてみたら
意欲や勢いを消してしまう
「思考の声」は邪魔だったんです。
人の意見に耳を貸さず
「自分が何をしたいのか?」
という視点を大事にしてきた獅子座のやり方は
物事を創造するのに力を発揮しますが
視野が狭くなってしまうという難点があります。
視野を
「自分の心」一点に絞って集中するからこそ
自分の世界を創造することができるのですが
次のサインの乙女座は
視野を広げて
現状を把握して適切な対策を練るサインです。
なので
獅子座26度から30度の体験領域は
獅子座の視野を
乙女座よりの視野に引き上げるために
獅子座の主観的な視野から
視線をどんどん外に広げて
視界を広くしていく体験が描かれています。
視界を広くすることで
自分の現状や周囲の様子が見えるようになり
冷静さを取り戻していくのです。
29度は
広い視野で思考していく側面と
自分の心の声に従っていく側面を
両方使用していきます。
この二つの側面を使用するということは
心の声に従いたいのに
「そんなの無理じゃない?」とかって
思考の声が邪魔して
葛藤を呼ぶこともあるんだけど
「じゃあどうしたら無理じゃなくなるか?」
って
事細かく考えて
有益な方法を見出すことで
情熱やヤル気だけじゃ成し得ないような
作品や創造物を生み出せるようになります。
例えば
人の評価がどうとか、
これを創ったらお金になるとか、
そんな
世間の評判や損得勘定を考慮しないで
ただ「やりたい!」っていう
情熱と意欲で作り上げるアートや音楽とかは
一般受けはしないかもしれないけど
その人の個性が際立つので
熱烈なファンがついたりしますよね。
好き、嫌いの評価がハッキリと分かれるかもしれないけど
そんなことすら気にしない。
自分の「やりたい!」を形にすることに満足するのが
獅子座の創造力だったのですが
獅子座29度は
そんなふうに
自分の「やりたい」を自由に発揮するだけじゃなく
周囲の評価や損得や
得られる金銭なんかも考慮に入れて
自分の「やりたい」を表現していく。
そうすることで
大地に憧れる人魚のヒレが
陸地を歩ける足に変化していくのです。
*内的世界を表現する
獅子座29度は
ドデカテモリーで言えば
「心」を育てる「蟹座」の資質が混ざります。
蟹座は「水」のサインですが
人魚が住む「水」は蟹座が示す無意識や心の海の水。
心や無意識的な欲求を
叶えるために
楽しみながら水の中を自由に泳ぎ回っていた獅子座は
水の上に顔を出し
陸地を見つけたことで
新しい世界へ行ってみたいと思うようになりました。
あそこに行くには
どうしたらいいんだろう?
あの大地で
自由に動き回るには
この「尾びれ」じゃ歩けない。
いやでも待てよ。
案外、大地に上がったら
尾びれが「足」に変化するかもしれないわ。
そんなことを考えながら
大地をじっと見つめているんです。
人間は
自分の内的な世界観を表現したい欲求を持っているようで
それは
素晴らしい歌や音楽となったり
ダンスになったりして
表現されてきました。
また
素晴らしい絵画として表現する手法もあるし
詩や言葉に落とし込んで
人々に表現する方法もあります。
私たちは
そうやって生み出された芸術や文化に触れて
共感したり
感動したりして
感受性を磨くわけですが
獅子座29度は
自分の内的世界観をアートとして表現する度数でもあります。
下半身が
「内的世界という海」に浸ってる人魚ですからね。
現実世界にいながらも
いつでも
想像力に満ち溢れた内的世界に潜っていくことが出来るんです。
そして
そこで得たインスピレーションを
具体的に形にして
現実世界に提示する。
陸地にある世界に参加するために
海中の世界観が表現された
素晴らしいものを
お土産として持っていくかのように
具体的な作品を創造するんです。
素晴らしい芸術作品が
人々の心に共鳴し感動を与えるように
獅子座29度の作品も
人々の心を震わせることができます。
潜在意識に訴えるような
人々の心の海を揺さぶるような表現力で
現実の世界の参加権を得ていくのです。
*心と心の共鳴
心と心で共振することで
陸地の社会に参加する。
そのためには
自分の心と
陸地の人達の心を通わせる方法を知る必要があって
それを
あれこれ考えて
心と心のコミュニケーションを図っていく。
これが
獅子座29度の方向性です。
ドデカテモリーの「蟹座」は
心で繋がることで自分の居場所を作るサインですからね。
蟹座は「心で繋がる」方法に長けているので
それを利用して
獅子座29度は陸地を目指すんです。
今までの獅子座は
周囲の人の意見に耳を貸すことなく
「自分のやりたいこと」に集中し
個人主義的に振る舞ってきたのですが
大勢の人が暮らす陸地に上がるには
人との繋がりや交流ができる資質を身につけ
周囲の人と協調して助け合う姿勢が必要になってきます。
どこまでも青の
自由に泳ぎまわれる海から
枠組みのある大地へ。
それは
今までのような
「自分のやりたいことをやる」という自由を失うことになるので
個人の自由に執着してしまうと
やはり
葛藤に苛まれるかもしれません。
獅子座は
「私がどうしたいか?」という
とても主観的な視野で
自分の世界を創造してきたのですが
その主観的な視野は
自分のことしか見えないので
とても狭い視野でもあります。
獅子座26度からの獅子座は
陸地を目指すために
その狭い視野を
少しずつ広げて
自分の周囲の世界を見渡せるようになりましたからね。
結果
29度で陸地を見つけ
そこに上がる準備を始めるんです。
視野が広がった獅子座は
自分の周囲の環境や人々の様子にも目がいくようになります。
自分の置かれている現状とか
家族や仲間たちの
心境も察することができるようになります。
相手の心境を察することができるようになると
相手に対する
「思いやり」が芽生えてくるんですよね。
獅子座は
自分が良い気分でいること
喜びとともに生きること、
常に光り輝いた存在でいることで
「周囲の人にも
楽しい気分や喜びを与える」
という形で人と関わってきましたが
獅子座後半度数になると
視野が広がったことで
相手の心境も目に入ってくるようになり
自然に
人に対する優しさが目覚めてくるんです。
その優しさは
人と人の絆を結ぶ材料になります。
人魚姫も
人間の王子様に
強烈に心を惹かれたことで
陸地を目指しましたよね。
新しいステージへ上がるために必要なのは
心と心の共鳴。
周囲の人に対する思いやりを発揮して
優しい世界を創造していくのです。
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